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マシ・オカ来日インタビュー: 「HAWAII FIVE-0」レギュラーの話は一度断っていた

2011年8月3日
来日したマシ・オカ来日したマシ・オカ
ハワイ良いとこ~、一度はおいで~♪

そうおどけるのは、リゾートアクション系人気海外ドラマ「HAWAII FIVE-0」でシーズン2からレギュラー出演中の日本人俳優マシ・オカだ。TVグルーヴでは、日本滞在中の彼とのインタビューを実現。

人気SF海外ドラマ「HEROES/ヒーローズ」でブレイクし、俳優業以外にも、CGアーティストや番組企画など裏方としての仕事を続ける彼に、「HAWAII FIVE-0」の魅力はもちろん、これからの野望など詳しく聞いた。

■「HAWAII FIVE-0」の魅力とは?

ハワイの魅力的な風景を余すところなく伝える「HAWAII FIVE-0」では、ハワイの文化が忠実に再現されているのも魅力の一つ。

「ドラマでは、一話ごとに殺人が起こるから、治安の悪さを宣伝しているみたいで大丈夫?」とおどけながらも、「実際はパトカーがウーって走ってないしね。ハワイは子供のころに家族旅行で来たり、大好き。ハワイの人もドラマを愛してくれていて嬉しい。」と語った。


■検死官マックス・バーグマンの魅力

「HAWAII FIVE-0」シーズン1に、検死官マックス・バーグマン役として計4エピソード(第5話・11話・14話・19話)にゲスト出演したマシ・オカ。エキセントリックなキャラクターと、コミカルな演技が人気となり、シーズン2からはレギュラー出演が決まっている。

精神を集中させるためにピアノを弾く、鬼才マックス。マシ・オカは、マックス役を演じるに当たって、良い意味で視聴者の期待を裏切っていきたいようだ。

「冗談だけど、マックスには『glee』みたいに踊るとか、意外性を出していきたい。僕も昔、ヒップホップを習ったことがあるし」

シーズン2ではマックスの私生活やバックグラウンドについても描かれるという。ヒップホップを習っていたとは、意外過ぎる。もしかしたらマシ・オカのダンスも見ることができるかもしれない。


■一度はオファーを断っていた

ゲスト出演からレギュラーへの昇格ということで、さぞ喜んでいるかと思いきや、はじめはオファーを断っていたという。

「レギュラー出演となると友達のいないハワイに6年間くらい移住することになる。やりたいことが山ほどあるタイミングで、ハワイで人生を一から始めるのは躊躇していたんだ」

また、ガン闘病中の母親のことも気がかりで、当初はロスを離れたくないという気持ちが強かったようだ。

そこで制作陣は、出演回数を減らすことで、移住しなくても、ロスから通いながら撮影ができるよう調整。マシ・オカのレギュラー出演が実現した。


■俳優業と裏方の両立

俳優業以外にも、CGアーティストや番組企画など裏方としての仕事を続けるマシ・オカ。どうやってバランスをとっているのだろう。

「飽きっぽいので、色々なことをしていないと気が済まないんだ。(CGアーティストとして)開発の仕事とかは、たくさんの人が関わっている分、時間がかかって、待ち時間も長い。俳優は、撮影以外の時は、時間があるから両立はできるよ」

「両立させることで、世界観が膨らむ。ものを造るのが好きだったので、この世界に入って、いろいろな人に出会って、役を造るのは楽しいけれど、長くやっていくと作れるものがなくなっていくでしょ。裏方と両方やることで、バランスがあることによって、造り続けていけると思うんだ」


■野望! アジア系俳優として先導者になる

「HEROES/ヒーローズ」ヒロ・ナカムラ役マシ・オカの加入により、「LOST」ジン・クォン役ダニエル・デイ・キム、「バトルスター・ギャラクティカ」シャロン・バレリー役グレイス・パークと、「HAWAII FIVE-0」では、5人中3人がアジア系俳優。しかし、ハリウッドでのアジア系俳優の寿命は短いという。

「アジアンSFオールスターが大集合しているでしょ。この3人がSFに全然関係ない作品に出ているのが笑えるよね。不思議だよね。今回はSF全然関係ないのに。でも、アジア系俳優の寿命は短いし、食べていける人は一握り。次世代に希望を与えるためには、俳優業とプロデューサー業を両立させて、先導者にならないといけない」

「昔よりは興行成績も上がってきたけど、アジア系俳優がメインになる映画なんてないし、リーダーになって物事を進めるのは、現実的には、まだまだ難しい。最初にアイデアを考えることから、始めるのが大切」


■企画者としてのマシ・オカ

アジア系俳優として、次世代に夢を与えるためにも、ハリウッドでの地位向上を図りたいという彼は、ケーブルテレビ局にドラマの原案を売り込んだりと大忙し。

SFアクション・コメディ映画「メン・イン・ブラック」と海外ドラマ「タイムマシーンにお願い」を掛け合わせたような感じになるという内容も、こっそり明かしてくれた。

「時空を飛ぶのは休憩したいけど、パラレルワールドにいって他人の人生に入れ替わる物語を考えたんだ。主役として出るつもりで書いたんだけど、いつ放送されるかはまだわからないんだけどね」

役者と裏方の両方をやりたいと力強く語るマシ・オカ。リアリティーショーをやるために吉本興業ともタッグを組んでいる。


■楽あれば苦あり?ハワイロケ

医療専門用語が多くて役作りが大変だと語るマシ・オカ。しかし、IQ180以上の天才的知能を生まれ持ち、1987年にアジア系アメリカ人の天才児童を特集したTimes誌「Asian-American Whiz Kids」で表紙の一人に選ばれている彼には、大した問題ではないのかもしれない。

ハワイでは、ダニエル・デイ・キムが美味しいレストランをいくつも紹介されているようで、和食にローカルフードにと舌鼓を打っているようだ。「ロスには絶対にない山菜おこわがあった」と喜ぶ姿は、少年のように可愛らしい。

日本の観光客も、アメリカの観光客も両方来るハワイでは、人気者らしいエピソードも。

「最初、行ったときはファンがすごくて、プールもいけなかったし、ビーチも行けなくて、ハワイにせっかく行ったのに、水に触れたのシャワーだけだったんだ」

最近では、サーフィンはあまりやったことがないそうだが、パドルサーフィンやカヤックに挑戦するなどハワイを楽しんでいる様子だ。

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笑顔を絶やさず、終始、サービス精神大盛にインタビューに答えてくれたマシ・オカ。頭の回転が速く、聞かれた質問に的確に答える姿には、IQの高さを感じさせられた。自分の将来だけでなく、アジア系俳優の未来に夢を託す彼の眼は、キラキラと輝き、力強い闘志が燃えていた。「HAWAII FIVE-0」での活躍はもちろん、今後の躍進からも目が離せない。

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■「HAWAII FIVE-0」
海外ドラマ専門チャンネルAXNにて絶賛放送中!!
毎週日曜21:00~21:55ほか

1968年から12年に亘って放送された往年の人気刑事ドラマ「ハワイ5-0」を現代に舞台を移し、さらにパワーアップした内容で蘇らせたリメイク作品。ハワイを舞台に、犯罪組織やテロリストたちと闘う特別捜査班“FIVE-O”の活躍を描く、本格ポリスアクション超大作。
 
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