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【来日インタビュー】「ミュータント・タートルズ」ウィル・アーネット、不遇な若手時代を過ごした彼が成功したワケとは?
2015年2月4日
ウィル・アーネット
「どんなに落ち込んでも諦めない事。希望を持ち続けて信じる事が大切」と自らの信条をTVグルーヴ独占インタビューで明かすのは、コメディ俳優のウィル・アーネット。日本でも馴染みの深いアメリカン・コミックを映画化した「ミュータント・タートルズ」では、ミーガン・フォックス演じる女性レポーターの相棒役を、絶妙なコミカルさで務めている。
ウィルを一躍有名にしたのは、2003年からスタートした長寿コメディドラマ「ブル~ス一家は大暴走!」。抜擢時のウィルは33歳。俳優としての開花は遅咲きだった。「俳優を目指してカナダのトロントからニューヨークに出て来たのが20歳の頃。その時はシリアスな俳優を目指していて、リー・ストラスバーグのスタジオで学びながら、真面目なインディペンデント映画に出演していた。だけれど家賃を払わなければいけないだろう?」と駆け出し時代を振り返る。
シリアス俳優を目指していた当時のウィルにとって、コメディなどは論外。「生活のためにコメディ番組のオーディションに行ったとしても『俺はもっと立派な役者だ!』と思い上がっていた」と若さゆえの慢心があった。その結果、俳優業では食べて行けずに20代の仕事といえばTVCMのナレーションがもっぱらだった。まさに理想と現実が真正面からクラッシュした時期。気に入った役柄がもらえたとしても、その番組の企画自体が流れるなど、味わうのは悔しさばかりだった。
「この仕事を辞めようと思った事? そんなことは一度もないよ」と即答するが、前言撤回。「いや、それは嘘だ。売れない時に悩んでいたのは事実で、その時期はツキに見放されて、チャンスであるはずのオーディションさえも受ける気力がなかった」と打ち明ける。そんな八方塞がり状態の時に、とある番組のオーディションの知らせが届く。ウィルは「受けることを躊躇していたけれど、いざ行ってみたら上手くいった。忘れもしないよ、『もうダメかもしれない』と思った6か月後の事だ」と運命的出合いを正確に覚えている。それこそが「ブル~ス一家は大暴走!」のオーディションだった。
33歳で掴んだチャンスを逃すことなく活かした結果、ウィルは2006年にエミー賞のコメディ・シリーズ部門の助演男優賞に初めてノミネートされた。「この作品に出合って、自分の居場所というものを見つけた気がした。若い頃とは打って変わって『自分が楽しめて、人々を笑顔にするような作品に出たい』という思いが強くなった」と俳優としての方向性もガラリと変化。苦汁を飲んでいた若き日の経験も役立ち、映画「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」「LEGO(R)ムービー」などでは声優としても活躍。コメディ俳優としては「RV」「俺たちフィギュアスケーター」などで観客に笑いを提供している。
そして稀代のヒットメーカーとして知られる、マイケル・ベイ製作の映画「ミュータント・タートルズ」への出演。何よりも興奮したのはウィルではなく、アニメ版の大ファンという4歳と6歳の2人の息子だった。「その興奮には『僕らもタートルズに会えるのでは?』という期待があったようだけれど、タートルズたちはモーション・キャプチャーによるCGで描かれるわけだから、撮影現場に連れて行ったときに子供たちは落胆していたよ。そこには機械を装着したグレーのタイツ姿の4人の俳優がいるだけだから」と思い出し笑い。
それでも「スタントマンたちによるバトルシーンを目の前で見たら大喜びさ。次男は家から持ってきたタートルズのヌンチャクで、スタントマンたちに自分の腕前を披露していたよ」と愛息子の喜びと勇士を教えてくれた。その次男はウィルの俳優としての血を受け継いでいるようで「ユニークな子で演じることがとても好き。俳優業はタフな仕事だから勧めるかどうか悩むけれど、子供たちが『やってみたい』と言うならばバックアップするつもり」と目じりを下げて優しいパパの表情を浮かべる。
現在40歳。2人の子供を抱えて、まさに働き盛り。ウィルは「俳優には成功するための方程式はない。化学反応や幸運もあるけれど、それはすべて自分で作り出すものであって、そのきっかけを掴むまでの苦労も耐え忍ばなければならない。でも人には必ず自分の居場所があるはず。僕に『ブル~ス一家は大暴走!』があったように。その出合いから学んだのは『どんなに落ち込んでも諦めない事。希望を持ち続けて信じる事が大切』ということさ」とこれまでの経験と照らし合わせて自らの信条を語る。
「僕としては自分が楽しいと思えることを仕事にできて、かつ自分も周りも笑えればそれでいい。…レストランでいい席を選べる贅沢さえできればね! 俳優業は僕にとっては遊びの延長のようなもの。それだけ演じる事が好きなんだ」とこの日一番の笑顔を覗かせた。(取材・文/石井隼人)
映画「ミュータント・タートルズ」は、2月7日より全国公開。
【動画】映画「ミュータント・タートルズ」予告編
■ ストーリー
ニューヨークは、犯罪と暴力で壊滅的な危機にあった。平和と正義を取り戻すため、市民は本当のヒーローの出現を待ち望んでいた――。そんなとき、悪の手から人々を守る何者かが現れた。夜の闇に巧みに隠れて、その正体はわからないヒーローたち。チャンネル6のTVレポーター、エイプリル(ミーガン・フォックス)はある夜、闇のヒーローの大スクープ写真をカメラに収めることに成功。ヒーローの正体はなんと4人のカメ(=タートルズ)だった!リーダーのレオナルド、暴れん坊のラファエロ、ITメカオタクのドナテロ、お調子者のミケランジェロの4兄弟が繰り広げるド派手×ド迫力×ド肝を抜くアクション・アドベンチャー!
■ 公開情報
「ミュータント・タートルズ」
2月7日(土)公開
製作: マイケル・ベイ(「トランスフォーマー」シリーズ)
監督: ジョナサン・リーベスマン(「タイタンの逆襲」、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」)
脚本: ジョシュ・アッペルバウム&アンドレ・ネメック(「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」)
原作: ケビン・イーストマン&ピーター・レアード
出演: ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウィリアム・フィクトナー、ウーピー・ゴールドバーグ
配給: パラマウント
©2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
www.TURTLES-movie.jp
ウィルを一躍有名にしたのは、2003年からスタートした長寿コメディドラマ「ブル~ス一家は大暴走!」。抜擢時のウィルは33歳。俳優としての開花は遅咲きだった。「俳優を目指してカナダのトロントからニューヨークに出て来たのが20歳の頃。その時はシリアスな俳優を目指していて、リー・ストラスバーグのスタジオで学びながら、真面目なインディペンデント映画に出演していた。だけれど家賃を払わなければいけないだろう?」と駆け出し時代を振り返る。
シリアス俳優を目指していた当時のウィルにとって、コメディなどは論外。「生活のためにコメディ番組のオーディションに行ったとしても『俺はもっと立派な役者だ!』と思い上がっていた」と若さゆえの慢心があった。その結果、俳優業では食べて行けずに20代の仕事といえばTVCMのナレーションがもっぱらだった。まさに理想と現実が真正面からクラッシュした時期。気に入った役柄がもらえたとしても、その番組の企画自体が流れるなど、味わうのは悔しさばかりだった。
「この仕事を辞めようと思った事? そんなことは一度もないよ」と即答するが、前言撤回。「いや、それは嘘だ。売れない時に悩んでいたのは事実で、その時期はツキに見放されて、チャンスであるはずのオーディションさえも受ける気力がなかった」と打ち明ける。そんな八方塞がり状態の時に、とある番組のオーディションの知らせが届く。ウィルは「受けることを躊躇していたけれど、いざ行ってみたら上手くいった。忘れもしないよ、『もうダメかもしれない』と思った6か月後の事だ」と運命的出合いを正確に覚えている。それこそが「ブル~ス一家は大暴走!」のオーディションだった。
33歳で掴んだチャンスを逃すことなく活かした結果、ウィルは2006年にエミー賞のコメディ・シリーズ部門の助演男優賞に初めてノミネートされた。「この作品に出合って、自分の居場所というものを見つけた気がした。若い頃とは打って変わって『自分が楽しめて、人々を笑顔にするような作品に出たい』という思いが強くなった」と俳優としての方向性もガラリと変化。苦汁を飲んでいた若き日の経験も役立ち、映画「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」「LEGO(R)ムービー」などでは声優としても活躍。コメディ俳優としては「RV」「俺たちフィギュアスケーター」などで観客に笑いを提供している。
そして稀代のヒットメーカーとして知られる、マイケル・ベイ製作の映画「ミュータント・タートルズ」への出演。何よりも興奮したのはウィルではなく、アニメ版の大ファンという4歳と6歳の2人の息子だった。「その興奮には『僕らもタートルズに会えるのでは?』という期待があったようだけれど、タートルズたちはモーション・キャプチャーによるCGで描かれるわけだから、撮影現場に連れて行ったときに子供たちは落胆していたよ。そこには機械を装着したグレーのタイツ姿の4人の俳優がいるだけだから」と思い出し笑い。
それでも「スタントマンたちによるバトルシーンを目の前で見たら大喜びさ。次男は家から持ってきたタートルズのヌンチャクで、スタントマンたちに自分の腕前を披露していたよ」と愛息子の喜びと勇士を教えてくれた。その次男はウィルの俳優としての血を受け継いでいるようで「ユニークな子で演じることがとても好き。俳優業はタフな仕事だから勧めるかどうか悩むけれど、子供たちが『やってみたい』と言うならばバックアップするつもり」と目じりを下げて優しいパパの表情を浮かべる。
現在40歳。2人の子供を抱えて、まさに働き盛り。ウィルは「俳優には成功するための方程式はない。化学反応や幸運もあるけれど、それはすべて自分で作り出すものであって、そのきっかけを掴むまでの苦労も耐え忍ばなければならない。でも人には必ず自分の居場所があるはず。僕に『ブル~ス一家は大暴走!』があったように。その出合いから学んだのは『どんなに落ち込んでも諦めない事。希望を持ち続けて信じる事が大切』ということさ」とこれまでの経験と照らし合わせて自らの信条を語る。
「僕としては自分が楽しいと思えることを仕事にできて、かつ自分も周りも笑えればそれでいい。…レストランでいい席を選べる贅沢さえできればね! 俳優業は僕にとっては遊びの延長のようなもの。それだけ演じる事が好きなんだ」とこの日一番の笑顔を覗かせた。(取材・文/石井隼人)
ウィル・アーネット
映画「ミュータント・タートルズ」は、2月7日より全国公開。
【動画】映画「ミュータント・タートルズ」予告編
■ ストーリー
ニューヨークは、犯罪と暴力で壊滅的な危機にあった。平和と正義を取り戻すため、市民は本当のヒーローの出現を待ち望んでいた――。そんなとき、悪の手から人々を守る何者かが現れた。夜の闇に巧みに隠れて、その正体はわからないヒーローたち。チャンネル6のTVレポーター、エイプリル(ミーガン・フォックス)はある夜、闇のヒーローの大スクープ写真をカメラに収めることに成功。ヒーローの正体はなんと4人のカメ(=タートルズ)だった!リーダーのレオナルド、暴れん坊のラファエロ、ITメカオタクのドナテロ、お調子者のミケランジェロの4兄弟が繰り広げるド派手×ド迫力×ド肝を抜くアクション・アドベンチャー!
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「ミュータント・タートルズ」
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監督: ジョナサン・リーベスマン(「タイタンの逆襲」、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」)
脚本: ジョシュ・アッペルバウム&アンドレ・ネメック(「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」)
原作: ケビン・イーストマン&ピーター・レアード
出演: ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウィリアム・フィクトナー、ウーピー・ゴールドバーグ
配給: パラマウント
©2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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