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「キャロル」ジャパンプレミア ケイト・ブランシェットが6年ぶりの来日! 次に演じたいのは「相撲取り」!?

2016年1月22日
(c)TVGroove.com(c)TVGroove.com
映画「キャロル」のジャパンプレミアが1月22日、TOHOシネマズ六本木で開催され、主演のケイト・ブランシェット(46)が舞台挨拶に登場した。


映画「キャロル」は1950年代のニューヨークを舞台に繰り広げられる禁断の愛の物語。百貨店で働くテレーズ(演:ルーニー・マーラ)は、クリスマスで賑わう売り場に現れた美しい婦人キャロル(演:ケイト・ブランシェット)に目を奪われる。それは人生を変える出会いであり、禁断の愛の始まりでもあった。偽りの人生を捨てて逃避行の旅に出たキャロルとテレーズはいかなる運命を辿ることになるのだろうか。

ルーニー・マーラが第68回カンヌ国際映画祭で主演女優賞に輝くなど、早くも注目されていた本作は、来月28日に開催される第88回アカデミー賞に主演女優賞(ブランシェット)・助演女優賞(マーラ)・撮影賞・脚色賞・衣装デザイン賞・音楽賞の6部門でノミネートされており、ブランシェットとマーラのダブル受賞を期待する声も上がっている。

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このたび、「キャロル」のプロモーションのために6年ぶりの来日を果たしたケイト・ブランシェットは、「暖かく迎えてくれてありがとう。今回はルーニーや(監督の)トッドたちがいなくて寂しいですが、大勢の人々が協力して完成させた本作に私はとても誇りを持っています。今晩は観に来てくれてどうもありがとう」と挨拶した。

MCを務めるクリス・ペプラーから、ブランシェットとマーラが揃ってアカデミー賞にノミネートされた感想を尋ねられると、「本当に名誉なことだと思います。映画の製作に関わった他の人々もノミネートされていることにも嬉しく思っています。この作品は2人の女性の愛の物語ですから、ルーニーと一緒にノミネーションを得られて光栄です」と話し、ブランシェットはキャロルという女性について次のように続けた。

「演技というのは、自分の知らない人と“繋がる”ことなのです。この作品で描かれる愛は1950年代にはまだ犯罪だった。パトリシア・ハイスミスは犯罪小説の女王として有名だけれど、『キャロル』では殺人ではなくて”愛”という犯罪を描いたんです。そんな作品で、キャロルは本当の彼女と母親としての彼女という狭間で困難な選択を迫られることになるわ。でも、詳しくは映画を観てのお楽しみよ」

当時ではまさに禁断とされていた女性同士の愛を描く「キャロル」だが、男女間の愛と女性同士の間の違いについて聞かれ、「もちろん細部は異なるわよね。でも、この映画は“同性の人間同士の愛”ということを超越して、『ロミオとジュリエット』のような壮大な愛の物語に仕上がっている。どんな人間にとっても愛は愛。だから、男性と女性か、女性と女性か、ということで愛に本質的な違いはないと思います」と答えた。

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ここで、ブランシェットの大ファンであるという寺島しのぶがゲストで登場し、『キャロル』をイメージして作られた特製の花束をブランシェットに贈呈した。

『キャロル』を鑑賞した寺島が、「観ているだけでその世界に自然と入り込むことができる映画で、観た人の心を掴んで離さないケイトさんとルーニーさんのお芝居が素晴らしかったです」と感想を述べると、ブランシェットは「あなたのような経験豊かな女優からそのようなお言葉を頂けて本当に光栄です。ルーニーにも伝えます」と話した。

これまでに数々の映画で色々なタイプの女性を演じ、『アイム・ノット・ゼア』では男性役も演じたブランシェットに対して、寺島は「今度はどんな役を演じたら新しい自分を発見できると思いますか」と質問した。すると、ブランシェットは「相撲取りの人生モノかしらね(笑)」と答え、会場の笑いを誘った。



舞台挨拶の最後には、観客のために一足早いバレンタインのプレゼントが用意されていた。舞台の両端に準備されていた赤い風船が、ブランシェットと観客のカウントダウンで破裂。風船の中に入っていた、たくさんのハート型の風船が宙を舞った。この風船の中にはチョコが入っており、観客にプレゼントとして配られるそうだ。

ケイト・ブランシェット/ルーニー・マーラ主演、トッド・ヘインズ監督作品「キャロル」は2月11日より全国ロードショー。
 
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