英ロック・バンド「The 1975」来日インタビュー! 新アルバムの超長いタイトル&ヴィジュアルが「ピンク」になったワケとは?

1月26日にEX THEATER ROPPONGIで行われた単独公演を大盛況のまま終えた、マンチェスター出身のオルタナティブ・ロック・バンド「The 1975」。シングル「チョコレート」で大ブレイクを果たした後は、満を持してバンドの名を冠したアルバム「The 1975」を2014年にリリース。ポップ、R&B、ファンクなどから影響を受けたというロックは、なんとも形容しがたい曲調と、徹底したモノクロの世界観とが相まって、大きな話題を呼んだ。24歳にして世界中の評論家たちの意表をついた彼らだが、2月26日に発売される新アルバムではイメージをガラリとチェンジ。今までの「The 1975」を大きく変える新アルバムにこめた思いとは? 公演前日の25日、TVGrooveでの初インタビューに応じてもらった。



――自己紹介をお願いします

マシュー(以下M):ハロー、マシューだよ

アダム(以下A):アダムだよ

ジョージ(以下G):ジョージだよ

ロス(以下R):ロスだよ

M:ぼくたちはThe 1975だよ。

――5度目の来日ですが、今回の来日はいかがですか?

M:日本が大好きだよ。いつもかなり楽しんでいるんだ。今回は1回しかショウができないけど、夏に戻ってくるよ。

――サマーソニックにもでるんですよね?

M:そうだよ、サマーソニックに出るんだ。



――それでは、早速質問の方に移っていきたいと思います。2月26日に全世界同時リリースされる2ndアルバム「君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。」は、タイトルがとても長いことでも話題となっていますが、なぜこのようなタイトルにされたのでしょうか?

M:何か違うことをやりたくて、自分たちの自信の表れになるようなものを作りたいと思ったんだ。それと、実は曲を書く前にタイトルを考えたんだよ。前向きなアルバムを作りたいという思いでこのタイトルを付けたんだ。



――グループの名前を冠した前作では、モノクロームの世界観を徹底していましたが、今作では一転してピンクの世界観を繰り広げていますね。その理由は?

M:進化を見せたかったんだ。バンドとしては変わらないけど、進化させた形が今回のアルバムなんだ。音楽だけではなくヴィジュアル面でも、前との延長戦じゃなくて、何か変わったものを打ち出したくて、ピンクにしたんだよ。

――なぜピンクにしたのでしょうか?

M:白黒と真逆だし、今風だからだよ。あと、ファンのブログを見ているとパステル調のものが多いなと思ったんだ。だからピンクなんだよ。



――(前作と比べて)何か心境の変化などはあったのでしょうか?

M:ファーストアルバムは主観的だったし、「むきだしのポップ」って言う人もいれば、「ポップをアーティスティックに解釈した」って言う人もいた。でも、正直なことを言うと、そういうのを気にしてはいけない状況だったんだ。自分たちが作りたいと思うような曲、みんなにも聞いてほしいと思うような曲を作りたかったんだ。ぼくたちみたいなバンドだと、みんな本音を知りたいと思う。

――先ほど、アルバム名を先につけたと仰っていましたが、このタイトルは実体験に基づいているんですか?

M:そうだよ。他の曲もそうだ。だけど、もっとロマンチックにされてるね。実体験のロマンチック版だよ。人生を映画にするみたいな感じだ。映画を作るときは、事実ばかりじゃなくて、できるだけロマンチックにするだろ?

――(理想化しているということで)ちなみに、理想の女性像はありますか?

M:パーフェクトな女性って何?

一同:………。

G:背が高くて…

M:ジョージとロスには彼女がいるから、その特徴をあげてるんだよ。(笑)



R:そう、ぼくたちはもうパーフェクトな女性を見つけたんだ。

M:そうだね、いいね。

G:(爆笑)

M:ぼくは、なんだろう、わからないな。

G:マシューはおもしろい女性だよ。そうすれば楽しめるだろ?

M:それだな。ガールフレンドに夢中になるには、大笑いさせてくれる人じゃないとね。ぼくの友達と同じくらい笑わせてくれる人だよ。そうじゃないと関係を見いだせないんだ。最近は、人気がでて女の子にモテ始めてきたから、女性に何を求めるのかわかるようになってきたね。

――わかりました。(笑) では、シングル「チョコレート」で世界的ブレイクを果たしたみなさんですが、自分たちは世間からどのように受け入れられていると思いますか?

M:それがわかったら何かを失ってしまうと思う。自分たちが何をしているか、何を楽しんでいるかはわかるし、自分たちが信じる音楽を作っているよ。自分たちが好かれている理由がわかってしまったら、その瞬間にナイーブさに対する感覚がなくなってしまうだろうね。

A:本当の意味での表現というのは、文化を越えて翻訳されるべきなんだ。

――有名になられて、取り巻く環境が変わったと思いますが、何か困ったことはありましたか?

M:有名になったとは思わないよ。街を歩いていて女性や子供に写真を撮ってと言われることはないしね。オルタナティブ好きの若者にだけ好かれているんだよ。でも、自分たちのファーストアルバムが売れたときに、変わらないでいようと思ったんだ。結構大変だけど、変わらない存在でいようとは思い続けているよ。

――みなさんは昔から一緒に曲を作ってきたと思いますが、そのスタンスは変わらずといった感じですか?

M:ファンはぼくらのそんなところを気に入ってくれていると思う。そういうところは損なわずにキープし続けるよ。

――わかりました。1月26日にライブを行いますが、心境はどうですか?

M:日本でだよね?

A:超楽しみだ!

R:長い間日本に来てなかったからね。



―日本のファンはどうですか?

M:日本のファンは大好きだよ!全然違うんだ。リスペクトしてくれるし、ショウでも全然違う。曲と曲の間も静かにしてくれるんだよ。日本に来るアーティストたちはみんなそういうのが好きだから、日本が好きになるんじゃないかな?活動初期から来日できてみんなの前でプレイできているから、楽しみにしているよ。

――それでは、いろいろお答えいただきありがとうございました。最後に、TVグルーブの読者へメッセージをいただけますか?

M:ハロージャパン!TVGrooveを見ているみんなハロー!ぼくはマシューだよ。

A:ぼくはアダムだ。

G:ぼくはジョージだ。

R:ぼくはロスだよ。

M:ぼくたちはThe 1975だ。2月26日に超長いタイトルのアルバムを発売するよ。夏にも再来日するよ。TVGrooveとぼくらの曲をよろしく。

// T O K Y O // L O V E pic.twitter.com/Ar8sRcYptV

— The 1975 (@the1975) 2016, 1月 26

【動画】The 1975「ラヴ・ミー」MV


【動画】大ヒット・シングル「チョコレート」MV



■リリース情報

「君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。」(原題:I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it)



2016年2月26日(金)世界一斉発売予定
価格(税込): 2,376
品番:UICP-1171

デジタル配信
https://itunes.apple.com/jp/album/i-like-it-when-you-sleep-for/id1067233670?app=itunes&at=10I3LI
★予約注文 期間限定価格にて受付中!/予約をしたらその場でシングル「ラヴ・ミー」と「アー!」、「ザ・サウンド」の3曲をダウンロードできます。

★LINE MUSICでは来日公演のセットリストをプレイリストとして公開中。チェックしてサマーソニックでの再来日に備えよう!
https://music.line.me/launch?target=playlist&item=up9614212_1453813905&cc=JP