【NETFLIXアメリカ本社突撃記(その4)】日本よ、これが世界企業だ! 振り返れば社長がいる!? パラソルの下でバリバリお仕事

いわゆる「会社」の様子を思い浮かべてほしい。静まり返ったフロアに、ずらりと並んだデスクとパソコン?　NETFLIXに、そんな凝り固まった“常識”は通用しない。社員それぞれのデスクを指定しない「ノー・アドレス」制度をとる会社は、日本でも広まりつつあるが、NETFLIXの場合は、従来の“会社スタイル”と、ノー・アドレス制の両方を採用しているようだ。





社員それぞれに自分のデスクは与えられているが、そこで仕事をしなければならないというルールはナシ。カリフォルニアの気持ちのいい風を肌で感じられる、パラソルの下。冬には本物の火が灯るという、あたたかな暖炉の前。ゆったりと身体が沈められるソファ。私たちがオフィスを見学する間、そんな場所でPCを広げる社員の姿を、あちこちで見かけた。社内にはWi-Fiが完備され、また電源もそれぞれのシートに用意されているため、自分が好きな場所で仕事をすることができるのだ。







「それぞれが心地いい場所を見つけるんです」と社員が話す通り、従来のように「オフィスのデスクで」仕事をするという選択肢もきちんと存在している。その一方、共有空間では他の社員と「アイディアをシェアしたり、コラボレーションしたり」と、選択の幅が広いことが大きな特徴だ。自分の仕事に集中できる環境を、自分の裁量で自由に整えることができる。これがNETFLIXがここまで発展した理由のひとつなのかもしれない。





社員同士のコミュニケーションも大切にしているようで、同社CEOのリード・ヘイスティングスにいたっては、デスクを持っていないとのこと。そのため社内各所で彼を見かけることも、そうそう珍しいことではないという。



最終回へ続く