【NETFLIXアメリカ本社突撃記(その5)】日本よ、これが世界企業だ! 食べ放題・飲み放題! ロゴだらけ社内の裏話とは

いわゆる共有スペースは、「タウンホール」と呼ばれている。議事堂と訳されるこの空間では、前述通り、仕事をしている社員もいれば、読み物に励む社員の姿も。また、朝食や昼食が食べられるカフェテリアのラインナップの充実度は並ではない。



冷蔵庫には、炭酸ジュースから日本でおなじみの緑茶まで、あらゆるドリンクがずらり。ヘルシーなサラダはもちろん、アイスクリームや、小腹がすいたときにピッタリなスナックまでもが完備されていた。NETFLIXでは、何かを摘まみながら仕事をすることが当たり前。ちなみにこれらはすべてフリーだ。



「みんなが集まって、いろいろする場所」と紹介されるだけあって、ここタウンホールでは、コンサートが催されることもあるそう。そのかたわら、会議が開かれることもあるといい、かなりフレキシブルに使用されているようだ。



敷地内では、愛犬とじゃれていたり、社員の家族がランチをとっていたり、ここまで何もかもそろっている、“なんでもアリ”なNETFLIXだが、ないものもあるという。そのひとつが仮眠室。いま企業では、社員が一休みできる空間を設けることがトレンドだというが、NETFLIXの場合は「それよりは早く家に帰ることが大切」と、この流れに乗るつもりはないという。

社員の通勤手段も様々で、自家用車でやってくる者もいれば、自転車で通勤する者も(そのためシャワーは完備しているそう)。およそ200人あまりは、約1時間かけて、サンフランシスコ市内からシャトルバスで通ってきているという。移動中は「寝ていることも」あるそうで、日本の会社員には少し親近感?　しかしアメリカの渋滞状況は悪く、これを避けるため「たまに残業はあるけど、早めに帰っちゃう」と言うのだからうらやましい。






ここまで5回にわたってお届けしてきたNETFLIX本社オフィスの様子だが、同社の魅力を少しでもお伝えできただろうか?　社内を歩いていて、とかく目についたのは、同社のロゴ、ロゴ、ロゴ……。中には自社のロゴ入りTシャツ姿で、芝生を愛犬と駆け回る社員の姿も。NETFLIXというブランドへの誇り、そして愛着をひしひしと感じたが、ポツリとばらされた情報によると「グッズなどはどれも基本的に無料でもらえるんだよ」とのこと。……ほら、「NETFLIXで働きたい」って思ったでしょう?





(終わり)