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「Marvel ルーク・ケイジ」マハーシャラ・アリ(コットンマウス役)&テオ・ロッシ(シェイズ役)にインタビュー! 「素晴らしい悪役こそが、素晴らしいスーパーヒーローを作る」
2016年9月28日
Netflixオリジナルドラマ「Marvel ルーク・ケイジ」が、9月30日よりオンラインストリーミング開始される。「Marvel デアデビル」「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」に続く、Netflixとマーベル・コミックス共同製作のシリーズ第3弾では、鋼の肉体を持つ無敵のヒーロー=ルーク・ケイジ(演:マイク・コルター)の活躍が描かれる。超人的なパワーと銃弾をも跳ね返す鋼の肉体を手に入れたルークが、ハーレムに暗躍する巨悪に立ち向かっていく――。
テレビ批評家協会(TCA)のプレスツアーで、劇中でルークと対峙するコットンマウス役マハーシャラ・アリとシェイズ役テオ・ロッシのお二人にインタビューを実施。多くのファンが映像化を待ち望んでいた「ルーク・ケイジ」に出演した感想や、自身が演じるキャラクターへの想いについて話をうかがった。
Q.多くのファンが長年、映像化を望んでいた「ルーク・ケイジ」に出演されて、いかがですか?
ロッシ: 物心ついた頃からコミックを読んで育った人間としては、コミックの先駆者であるマーベルの世界へ案内され、その世界の一員となり、(アリを指して)彼のような人々と仕事ができることは、まさに夢が叶ったようです。
アリ: 今の映画界には2種類の映画があると思います。ひとつは、インディペンデント映画、もうひとつは、マーベル映画(一同笑)。私たちは、そのクラブに入って、マーベル・ファミリーの一員となり、クールな人々の仲間入りをしたわけですから、とても興奮しています。テオとはたくさんのシーンで一緒に演じていますし、アルフレ(・ウッダード)とも……。素晴らしい経験をさせてもらっていると思います。アクションヒーロー・ジャンルの限界を押し広げ続けるマーベルの世界で仕事をするということは、とてもやりがいのあることです。
Q. それぞれの役を獲得するまでのプロセスを教えて下さい。長いオーディション・プロセスがあったのですか?
アリ: 私の場合、キャスティング・ディレクターが、過去に何度か私をキャスティングしてくれた人であったことと、(出演作でNetflixのヒット作である)「ハウス・オブ・カード」の成功もあったため、(制作側も)私の仕事になじみがありました。同プロジェクトに参加するプラットフォームができていたといえるでしょう。いつものように、オーディションで役を得るために奮闘するようなプロセスではなく、レアなケースだったのですが、役の方から来てくれた、という流れでした。
ロッシ: 私の場合も似たようなものでした。(出演作の)「サンズ・オブ・アナーキー」の撮影が終わり、ニューヨークに戻ったところで、プロジェクトがやってきました。最初にオファーされたのは、違う役でしたし、プロジェクトの内容もほとんどわからない状態でした。何もわからないまま、これをして、これを演じて……と知らされ、それに飛び込んでいきました。初日の打ち合わせか、その前のディナーかに行った時点では、ほかのキャストのこともほとんど知らず、テーブルを見回して、「おお……」という状態でした。マイク・コルターがルーク・ケイジ役だということは、「ジェシカ・ジョーンズ」があったので知っていましたが、ほかの配役は知らなかったのです。
Q. 事前に紹介もなかったのですか?
ロッシ: たぶん……確か1週間ぐらい前にディナーに行ったっけ?
アリ: それは秘密だろ(笑)。写真を撮ったけど、自宅に帰る車の中で「その写真をソーシャルメディアに投稿するな」ってテキストを受け取ったよ。
ロッシ: そうだ、あれが、私たちが一堂に会した初めてのときで、レストランに入ってきた人たちが「あー、彼らの大ファンだよ」「彼らのこと知っているよ」と互いに言い合うような状態で。それまでは、全体像を知らなかったのですから。そこから、皆がそれぞれ関係を築き始めたのです。とても新鮮でした。今までに経験したことのない、とても興味深いプロセスでした。
アリ: それも、ブランドの人気の高さや、マーベル・ファンへの配慮の表れだったのだと。「次に何が来るのか?」というコンテンツに対する欲求や枯渇感、期待とともに、作品を見られる日を楽しみにしている人々がたくさんいます。その欲望が強いファンは、どんな小さな情報でも手に入れようとするわけですが、その情報や脚本の内容などがソーシャルメディアなどでネタバレし、誰もがシーズン全体の内容を知ってしまうことだってあり得る時代です。それは、人々の興奮を台無しにすることにもなります。
ロッシ: それに、例えば、(自身の出演作の)「サンズ・オブ・アナーキー」は人気作品ですが、知名度が確立している第4シーズンのときに初めて、コミコン(毎年7月末に行われるサンディエゴ・コミコン・インターナショナル)に行きましたが、「ルーク・ケイジ」では誰もシリーズを見たことがない段階で、コミコンに行ったのです。私たちも含めて、誰一人として作品を見たことがないなかで、6000人ものファンが集まるホールで、その作品の話をするのですから、どれほど多くの潜在的な既存ファンがいるのかわかりますよね。
Q. マーベル・ユニバースの一員となった今、マーベル全体や他のキャラクターについて研究や勉強することはありますか?
アリ: マーベルの功績にはいつも、敬意を払っています。今まではファンの立場だったわけですが、俳優としてビジネスのこちら側にやってくると、違う視点で見るようになるので、興味深いです。これは何なのか? どのように物語を構築するのか? どのようなキャスティングになるのか? 次にやってくるものは何か?「アイアン・フィスト」と「パニッシャー」がシリーズ化?……と、純粋に楽しむ視点から、批評的な視点に変わりました。先ほどの「インディペンデントかマーベルか」というのは、ある種の冗談ですが、(ビジネス的なことが)どのように形になるのかということに、より関心を向けるようになりました。
ロッシ: 小さい頃から、グラフィックノベルやコミックを読み続けていた人間としては、正直なところ、最初は少し尻込みする思いもありました。例えば、コミックで「デアデビル」を読んだことがなく、最初に目にした「デアデビル」がベン・アフレック主演の映画だったので、「このテレビシリーズは見なくていいかな」と思っていたのです(一同笑)。
アリ: ベン・アフレックに電話するよ(一同笑)。
ロッシ: 悪い映画だったとは言っていないですよ、楽しく見ましたよ!
アリ: 彼は監督だぞ!?
ロッシ: 知っているよ。彼の作品は素晴らしいですよ。次の作品が待ちきれないです。「バットマン」も最高でした。彼のすべての出演作が好きです。「ジーリ」もです!
(続けて)ロッシ: とにかく、「デアデビル」のテレビシリーズを遡って、すべて見たのです。「ジェシカ・ジョーンズ」は今、一番夢中になっているシリーズです。見ている最中から、次のエピソードに行くのが待ちきれないほどです。「デアデビル」の第2シーズンでは、友人のジョン(・バーンサル)が参加し、素晴らしいパニッシャーになっていて、「これはすごいことだ。想像していたのとは、まったく違うレベルだ」と思いました。そして、私たちの「ルーク・ケイジ」は……最高ですよ。
Q. アルフレ・ウッダードさんは、あまりコミックを読んだことがなかったものの、脚本を見たときに、情景が浮かんだとおっしゃっていました。お2人にも、そうした感覚はありましたか?
アリ: とても珍しいケースでした。あまり言い過ぎちゃいけないんだけど……(笑)。脚本のなかに、コットンマウスに関する多くの要素が盛り込まれていました。タフな男の語り口調だったり、他のキャラクターとのやりとりだったり、ページや脚本の中に書かれているディレクションをもとに、自分なりに具体化し、パフォーマンスに生かしていきました。脚本を読んだだけで、コットンマウスの声が聞こえてきて、彼がどんな人物なのかを感じることができたのです。ときどき、物語を読んでいて、「この男、知っているぞ」と感じることがあるものですが、まさにそういう感覚で、演技に入りやすかったですね。演じるのがとても楽しみになりました。
ロッシ: また、こういうプロジェクトの場合は、セットに足を踏み入れたときに、役になりきるものでもあると思います。衣装を着て、巨大なセットに入って……世界観に包まれます。独特の照明のおかげで、違う世界に来たような、グラフィックノベルの中に入り込んだような感覚になりました。周りを見回すと、煙があって、ニューヨークの雰囲気があって、まさにグラフィックノベル風なのです。「シン・シティ」のタイプとは少し違うのですが、“誇張された現実”の世界なのです。
Q. Netflixのマーベル作品には魅力的な悪役が多いと思います。お2人が演じているコットンマウスとシェイズも魅力的ですが、それぞれのキャラにどういう想いを抱いていますか?
アリ: コットンマウスは、キルグレイヴやキングピンと同じぐらい存在感の強いキャラクターに描かれていると思います。個人的には、必ずしもコットンマウスが悪役だとは思っていないのですが、私が演じようと、他の誰が演じようと、“悪役”の存在感が大きいということは、テレビシリーズやコミック、映画にとって、最も重要な要素だといえます。なぜなら、それこそが、ヒーローを頂点に押し上げるものだからです。それがなければ、ヒーローには目的がないのです。ルーク・ケイジだって静かに生きていればよかったのです。敵やバトル、ファイトなど、人々の幸福やコミュニティの平和を脅かすものは、リアルかつ深刻な危険でなければならないのです。そういった意味で、同シリーズのクリエーターは見事に、平和や幸福を脅かす存在であるコットンマウスやシェイズ、その他のキャラクターや要素を作り上げたと思います。
ロッシ: 歴史上、素晴らしいスーパーヒーローのもとには必ず、素晴らしい悪役がいます。素晴らしい悪役こそが、素晴らしいスーパーヒーローを作るからです。「スパイダーマン」や「キャプテン・アメリカ」「バットマン」「スーパーマン」など最も人気のあるスーパーヒーロー作品の悪役は素晴らしいものばかりです。あまり聞いたことがなかったり、評価の低いスーパーヒーロー作品には、素晴らしい悪役が欠けているものです。「ジェシカ・ジョーンズ」のなかのキルグレイヴは凄まじい悪役です。キングピンも凄まじい悪役です。DCブランドであろうがマーベルであろうが、レックス・ルーサーからジョーカーまで、素晴らしい悪役が存在しています。彼らこそが、素晴らしいスーパーヒーローを作り出すのです。
(インタビュー、おわり)
「Marvel ルーク・ケイジ」は、2016年9月30日(金)より全世界同時オンラインストリーミング開始。
【動画】「Marvel ルーク・ケイジ」予告編
■Netflixについて
世界最大級のオンラインストリーミングサービス。190以上の国で8300万人のメンバーが利用している。オリジナルコンテンツ、ドキュメンタリー、長編映画など、1日1億2500万時間を超える映画やドラマを配信。
メンバーはあらゆるインターネット接続デバイスで、好きな時に、好きな場所から、好きなだけオンライン視聴可能です。コマーシャルや契約期間の拘束は一切なく、思いのままに再生、一時停止、再開することができる。
・公式サイト : Netflix.com/jp
・公式ツイッター : @NetflixJP
・公式フェイスブック : facebook.com/netflixjp
・公式チャンネル : youtube.com/c/NetflixJP
テレビ批評家協会(TCA)のプレスツアーで、劇中でルークと対峙するコットンマウス役マハーシャラ・アリとシェイズ役テオ・ロッシのお二人にインタビューを実施。多くのファンが映像化を待ち望んでいた「ルーク・ケイジ」に出演した感想や、自身が演じるキャラクターへの想いについて話をうかがった。
Q.多くのファンが長年、映像化を望んでいた「ルーク・ケイジ」に出演されて、いかがですか?
ロッシ: 物心ついた頃からコミックを読んで育った人間としては、コミックの先駆者であるマーベルの世界へ案内され、その世界の一員となり、(アリを指して)彼のような人々と仕事ができることは、まさに夢が叶ったようです。
アリ: 今の映画界には2種類の映画があると思います。ひとつは、インディペンデント映画、もうひとつは、マーベル映画(一同笑)。私たちは、そのクラブに入って、マーベル・ファミリーの一員となり、クールな人々の仲間入りをしたわけですから、とても興奮しています。テオとはたくさんのシーンで一緒に演じていますし、アルフレ(・ウッダード)とも……。素晴らしい経験をさせてもらっていると思います。アクションヒーロー・ジャンルの限界を押し広げ続けるマーベルの世界で仕事をするということは、とてもやりがいのあることです。
Q. それぞれの役を獲得するまでのプロセスを教えて下さい。長いオーディション・プロセスがあったのですか?
アリ: 私の場合、キャスティング・ディレクターが、過去に何度か私をキャスティングしてくれた人であったことと、(出演作でNetflixのヒット作である)「ハウス・オブ・カード」の成功もあったため、(制作側も)私の仕事になじみがありました。同プロジェクトに参加するプラットフォームができていたといえるでしょう。いつものように、オーディションで役を得るために奮闘するようなプロセスではなく、レアなケースだったのですが、役の方から来てくれた、という流れでした。
コットンマウス
ロッシ: 私の場合も似たようなものでした。(出演作の)「サンズ・オブ・アナーキー」の撮影が終わり、ニューヨークに戻ったところで、プロジェクトがやってきました。最初にオファーされたのは、違う役でしたし、プロジェクトの内容もほとんどわからない状態でした。何もわからないまま、これをして、これを演じて……と知らされ、それに飛び込んでいきました。初日の打ち合わせか、その前のディナーかに行った時点では、ほかのキャストのこともほとんど知らず、テーブルを見回して、「おお……」という状態でした。マイク・コルターがルーク・ケイジ役だということは、「ジェシカ・ジョーンズ」があったので知っていましたが、ほかの配役は知らなかったのです。
シェイズ
Q. 事前に紹介もなかったのですか?
ロッシ: たぶん……確か1週間ぐらい前にディナーに行ったっけ?
アリ: それは秘密だろ(笑)。写真を撮ったけど、自宅に帰る車の中で「その写真をソーシャルメディアに投稿するな」ってテキストを受け取ったよ。
ロッシ: そうだ、あれが、私たちが一堂に会した初めてのときで、レストランに入ってきた人たちが「あー、彼らの大ファンだよ」「彼らのこと知っているよ」と互いに言い合うような状態で。それまでは、全体像を知らなかったのですから。そこから、皆がそれぞれ関係を築き始めたのです。とても新鮮でした。今までに経験したことのない、とても興味深いプロセスでした。
アリ: それも、ブランドの人気の高さや、マーベル・ファンへの配慮の表れだったのだと。「次に何が来るのか?」というコンテンツに対する欲求や枯渇感、期待とともに、作品を見られる日を楽しみにしている人々がたくさんいます。その欲望が強いファンは、どんな小さな情報でも手に入れようとするわけですが、その情報や脚本の内容などがソーシャルメディアなどでネタバレし、誰もがシーズン全体の内容を知ってしまうことだってあり得る時代です。それは、人々の興奮を台無しにすることにもなります。
ロッシ: それに、例えば、(自身の出演作の)「サンズ・オブ・アナーキー」は人気作品ですが、知名度が確立している第4シーズンのときに初めて、コミコン(毎年7月末に行われるサンディエゴ・コミコン・インターナショナル)に行きましたが、「ルーク・ケイジ」では誰もシリーズを見たことがない段階で、コミコンに行ったのです。私たちも含めて、誰一人として作品を見たことがないなかで、6000人ものファンが集まるホールで、その作品の話をするのですから、どれほど多くの潜在的な既存ファンがいるのかわかりますよね。
Q. マーベル・ユニバースの一員となった今、マーベル全体や他のキャラクターについて研究や勉強することはありますか?
アリ: マーベルの功績にはいつも、敬意を払っています。今まではファンの立場だったわけですが、俳優としてビジネスのこちら側にやってくると、違う視点で見るようになるので、興味深いです。これは何なのか? どのように物語を構築するのか? どのようなキャスティングになるのか? 次にやってくるものは何か?「アイアン・フィスト」と「パニッシャー」がシリーズ化?……と、純粋に楽しむ視点から、批評的な視点に変わりました。先ほどの「インディペンデントかマーベルか」というのは、ある種の冗談ですが、(ビジネス的なことが)どのように形になるのかということに、より関心を向けるようになりました。
ロッシ: 小さい頃から、グラフィックノベルやコミックを読み続けていた人間としては、正直なところ、最初は少し尻込みする思いもありました。例えば、コミックで「デアデビル」を読んだことがなく、最初に目にした「デアデビル」がベン・アフレック主演の映画だったので、「このテレビシリーズは見なくていいかな」と思っていたのです(一同笑)。
アリ: ベン・アフレックに電話するよ(一同笑)。
ロッシ: 悪い映画だったとは言っていないですよ、楽しく見ましたよ!
アリ: 彼は監督だぞ!?
ロッシ: 知っているよ。彼の作品は素晴らしいですよ。次の作品が待ちきれないです。「バットマン」も最高でした。彼のすべての出演作が好きです。「ジーリ」もです!
(続けて)ロッシ: とにかく、「デアデビル」のテレビシリーズを遡って、すべて見たのです。「ジェシカ・ジョーンズ」は今、一番夢中になっているシリーズです。見ている最中から、次のエピソードに行くのが待ちきれないほどです。「デアデビル」の第2シーズンでは、友人のジョン(・バーンサル)が参加し、素晴らしいパニッシャーになっていて、「これはすごいことだ。想像していたのとは、まったく違うレベルだ」と思いました。そして、私たちの「ルーク・ケイジ」は……最高ですよ。
Q. アルフレ・ウッダードさんは、あまりコミックを読んだことがなかったものの、脚本を見たときに、情景が浮かんだとおっしゃっていました。お2人にも、そうした感覚はありましたか?
アリ: とても珍しいケースでした。あまり言い過ぎちゃいけないんだけど……(笑)。脚本のなかに、コットンマウスに関する多くの要素が盛り込まれていました。タフな男の語り口調だったり、他のキャラクターとのやりとりだったり、ページや脚本の中に書かれているディレクションをもとに、自分なりに具体化し、パフォーマンスに生かしていきました。脚本を読んだだけで、コットンマウスの声が聞こえてきて、彼がどんな人物なのかを感じることができたのです。ときどき、物語を読んでいて、「この男、知っているぞ」と感じることがあるものですが、まさにそういう感覚で、演技に入りやすかったですね。演じるのがとても楽しみになりました。
ロッシ: また、こういうプロジェクトの場合は、セットに足を踏み入れたときに、役になりきるものでもあると思います。衣装を着て、巨大なセットに入って……世界観に包まれます。独特の照明のおかげで、違う世界に来たような、グラフィックノベルの中に入り込んだような感覚になりました。周りを見回すと、煙があって、ニューヨークの雰囲気があって、まさにグラフィックノベル風なのです。「シン・シティ」のタイプとは少し違うのですが、“誇張された現実”の世界なのです。
Q. Netflixのマーベル作品には魅力的な悪役が多いと思います。お2人が演じているコットンマウスとシェイズも魅力的ですが、それぞれのキャラにどういう想いを抱いていますか?
アリ: コットンマウスは、キルグレイヴやキングピンと同じぐらい存在感の強いキャラクターに描かれていると思います。個人的には、必ずしもコットンマウスが悪役だとは思っていないのですが、私が演じようと、他の誰が演じようと、“悪役”の存在感が大きいということは、テレビシリーズやコミック、映画にとって、最も重要な要素だといえます。なぜなら、それこそが、ヒーローを頂点に押し上げるものだからです。それがなければ、ヒーローには目的がないのです。ルーク・ケイジだって静かに生きていればよかったのです。敵やバトル、ファイトなど、人々の幸福やコミュニティの平和を脅かすものは、リアルかつ深刻な危険でなければならないのです。そういった意味で、同シリーズのクリエーターは見事に、平和や幸福を脅かす存在であるコットンマウスやシェイズ、その他のキャラクターや要素を作り上げたと思います。
ロッシ: 歴史上、素晴らしいスーパーヒーローのもとには必ず、素晴らしい悪役がいます。素晴らしい悪役こそが、素晴らしいスーパーヒーローを作るからです。「スパイダーマン」や「キャプテン・アメリカ」「バットマン」「スーパーマン」など最も人気のあるスーパーヒーロー作品の悪役は素晴らしいものばかりです。あまり聞いたことがなかったり、評価の低いスーパーヒーロー作品には、素晴らしい悪役が欠けているものです。「ジェシカ・ジョーンズ」のなかのキルグレイヴは凄まじい悪役です。キングピンも凄まじい悪役です。DCブランドであろうがマーベルであろうが、レックス・ルーサーからジョーカーまで、素晴らしい悪役が存在しています。彼らこそが、素晴らしいスーパーヒーローを作り出すのです。
(インタビュー、おわり)
「Marvel ルーク・ケイジ」は、2016年9月30日(金)より全世界同時オンラインストリーミング開始。
【動画】「Marvel ルーク・ケイジ」予告編
■Netflixについて
世界最大級のオンラインストリーミングサービス。190以上の国で8300万人のメンバーが利用している。オリジナルコンテンツ、ドキュメンタリー、長編映画など、1日1億2500万時間を超える映画やドラマを配信。
メンバーはあらゆるインターネット接続デバイスで、好きな時に、好きな場所から、好きなだけオンライン視聴可能です。コマーシャルや契約期間の拘束は一切なく、思いのままに再生、一時停止、再開することができる。
・公式サイト : Netflix.com/jp
・公式ツイッター : @NetflixJP
・公式フェイスブック : facebook.com/netflixjp
・公式チャンネル : youtube.com/c/NetflixJP
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