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「ジェイソン・ボーン」アリシア・ヴィキャンデルに来日インタビュー! ヒロイン起用は「ボーン」シリーズの大ファンだったことも一因!?
2016年10月4日
アリシア・ヴィキャンデル
マット・デイモン主演のアクション映画の金字塔「ボーン」シリーズの最新作「ジェイソン・ボーン」にてヒロインを演じた、アリシア・ヴィキャンデルに、TVグルーヴは来日インタビューを実施。役を獲得するまでのプロセスや、名俳優たちと共演してみての感想、今後の展望など、余すことなく語ってもらった。
スウェーデン出身のアリシアは、2012年公開の映画「アンナ・カレーニナ」で、一躍注目を集め、その後も「エクス・マキナ」「コードネーム U.N.C.L.E.」などの話題作に立て続けに出演。そして、エディ・レッドメイン主演の映画「リリーのすべて」で、夫を献身的に支える妻ゲルダを演じ、アカデミー賞 最優秀助演女優賞を獲得した。また近頃では、ルイ・ヴィトンのミューズを務めるなど、今もっとも旬な女優の一人として、各方面から引っ張りだこの存在だ。
本作にて、上昇志向のCIAエージェント:ヘザー・リーを演じたアリシアは現在28歳。かねてより、「ボーン」シリーズの大ファンで、ブレイク前のロンドン在住時代は、ルームメイトたちと「ボーン」シリーズを見ることが週末の定番になっていたそうだ。随処に、年相応の感覚を持ち合わせていることが垣間見える彼女だが、やはりそこは若くしてオスカーを手にした女優。インタビューでは終始、堂々と落ち着きある様子で受け答えをする姿が印象的だった。そんな彼女の聡明さがひしひしと伝わってくるインタビューをとくとご覧あれ。
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Q. ヘザー・リー役を獲得するまでのプロセスと、役が決まったときの率直な感想を教えてください。
アリシア: 元々、いちファンとして「ボーン」シリーズが大好きでした。ポール・グリーングラスがもう(「ボーン」作品の監督を)やらないなら、マット(・デイモン)も出演しないというインタビュー読んでいたんです。そのあと、2人が再タッグを組んで新しい「ボーン」作品を作るという記事を読み、いちファンとしてとてもワクワクしました。そんなとき、エージェントから電話がかかってきて、「実はある役があるから(監督が)脚本を読んでほしいって言っているんだ」と言われたんです。
(その後)脚本を送ってもらって、読んで、監督とランチをしました。ロンドンで会ったのですが、通常ならばプロ同士のミーティングでは、大体企画の話をするのですが、その時は監督にすぐ「シリーズを何度も見返しました! 『ボーン』が大好きなんです! 脚本も読みました。すごいいい企画だと思います。リブートするのも絶対楽しいと思います」と、ファンみたいに喋ってしまったんです(笑)。
それから数日後に電話があって、「ぜひキャスティングしたい」という風に仰って頂けて、本当にスリルを感じました。ポールのようなすばらしい映画監督や、マットやほかのキャストと一緒に仕事できること、私としては10代を共に過ごした映画シリーズの中に(キャストとして)加われるということにワクワクしました。
Q. 野心的なCIAエージェントを演じていますが、アリシアさん自身はこの役をどうとらえていますか?
アリシア: 「ボーン」シリーズには、強くて能力の高い女性キャラクターがたくさん登場してきました。今まで、“スパイ映画”というジャンルの作品には、そういったキャラクターが出てこないことの方が多かったと思います。以前、ジョアン・アレン(CIA局員パメラ・ランディ役で過去3作品に出演)が演じていたキャラクターにはすごい尊敬の念を抱いているんです。
ヘザーに関して言うと、前作「ボーン・アルティメイタム」から時代は大きく変わったと思いますが、それを象徴するキャラクターがヘザーだと思っています。彼女はこれまでの「ボーン」作品にはないような仕事をやっています。テクノロジーが政府を動かし、戦争をすることができて、ボーンみたいな人物を追跡をすることもできる――。そういう力をもっているんです。もちろん、テクノロジーにはコミュニケーションを取るという能力もありますが、悪い側面があるのも事実です。
本作に出演するにあたって、リサーチのために実際に同じような仕事をしている方々にお会いしました。非常に感心させられました。(務めている)ほとんどの方が30歳以下だったんです。自分でも「この歳でこのポジションってありえるのですか?」と(グリーングラス)監督に聞いたぐらいだったのですが、今の時代は8歳・10歳で頭角を現す子どもたちがいて、10代で最高のハッカーになれたりもします。そういう彼らこそ、今の世の中の権力のカギを握っているんです。というのは、世界中の誰もが、会社や政府でも、そういう力を持った人材を求めています。なので、それを手がかりにヘザー・リーという役柄を模索しました。
――自分と似ていると思う点はありますか?
アリシア: 彼女(ヘザー)は野心あふれる、強くて賢い女性です。同時に彼女には、ミステリアスな側面もあり、彼女の考えや倫理観などが読み取れないこともあります。私も、ヘザーのような向上心は持っていたいとは思っていますが、彼女は一匹狼で、自身を守るためにシールドを張っています。あまり笑わないですしね。私はもっとユーモアを持って、気楽な生き方をしたいです。
――大御所俳優のトミー・リー・ジョーンズと対等に渡り合うために、どのような努力をしましたか?
アリシア: “前の時代の象徴”がトミー演じるロバート・デューイで、新世代の象徴が、私の演じるキャラクターです。でも、トミーはもはやレジェンドですよね。(彼と)共演することに不安を感じていたのですが、実際にはすごい優しい方で、今までの作品でも証明されている通り、映画を一つの芸術として愛していることは分かっていました。共演しているときも、すごく挑戦させてくれる人でしたね。
Q. 最新作「ジェイソン・ボーン」の魅力は何だと思いますか。
アリシア: スパイ映画に同時代性を持たせるということが、とにかくスマートだったと思います。ジェームズ・ボンドのような他のスパイ映画も好きですが、60年代の話の映画なので、やはり古い感じは否めないと思います。(例えば)女性への愛し方だったり、マティーニといったアルコールのチョイス、ガジェットの使い方ですね。
その反面「ボーン」シリーズは、まるで新聞で読んでいるような話題を想起させる同時代性があって、撮影の方法もドキュメンタリー風です。アクションもリアルで、「ボーン」がスパイ映画というジャンルを生まれ変わらせたと思っています。これまでに見たことのなかったものだったからこそ、後から出てきた監督たちが同じような作品を作ろうとしたのです。また、グリーングラス監督も新しいスパイ・ヒーローの見せ方というのを望んでいたと思うので、やっぱりその部分が最新作でも魅力なのではないでしょうか。
Q. 20代でオスカー獲得という快挙を成し遂げましたが、30代でやりたいこと、目標はありますか?
アリシア: それが何なのかは実は知りたくない、という気持ちがあります。実は元々、壮大なプランを持っているタイプではないんです。自分が情熱を感じるものや、欲するものというのは、日々変わっていくものだと思っていますし、もちろん「こういう風になってほしい」「こう在りたい」と口にしたこともありますが、人生っていうのは大体自分が思った通りには行かないものです。
ですが、一番願っていることは、“大胆さを持つ”ということですね。自分がその瞬間、正しいと思う方向に、進められる勇気を持っていたいです。これってとても重要なことだと思います。でも実際は、そうやって生きるのは非常に難しいことですよね。私は映画作りが心から好きで、今ではプロデュースも始めました。制作業もすごい楽しんでいます。映画作りのプロセスの全体に関われるので。最初の企画出しから、映画を作っていくことにワクワクしているんです。今はそれにハマっていますが、10年後は変わるかもしれないですね。
Q. マット・デイモンとの共演はいかがでしたか? 撮影中のオモシロエピソードなどあれば併せて教えてください。
アリシア: 私は、マットの作品を見て育ってきましたし、役者としてもずっと尊敬してきた方です。役者としてだけでなく、脚本家としてもすばらしいと思っていますし、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のあたりでしょうか。若くして脚本家としてもデビューし、そして私と同じ年齢ぐらいの時に、色々なことにトライしている姿を見て、インスパイアを受けました。そして、マットは様々な役どころを演じ、証明してきました。彼は本当に地に足の着いた、頭のいい方です。スタッフの名前もほとんど覚えていて、現場にステキな雰囲気を持ち込んでくれます。彼がいるとみんながハッピーになるんです。今まで経験した中でも最もハッピーな現場のひとつです。それは、マットや監督のおかげだと思います。
ご存知の通り、(マットとの)共演シーンはさほどなかったのですが、撮影がオフのときにご一緒することが多くありました。彼はイタズラ好きなんです。すぐふざけちゃうんですよ。クラップス(※)という賭け事が楽しかったですね。ラスベガスで撮影をしていたときに教えてもらったのですが、最初の一晩で、ビギナーズラックで大勝ちしちゃったんです。だから二度とするまいと思いました(笑)。
※クラップス…2個のサイコロを振って、出た目の数等を予想するゲーム
Q. 芯の強い女性を演じることが多いと思いますが、そういう役を選んで演じているのでしょうか?
アリシア: 女性キャラクターの場合、みなさんそう仰いますが、男性のキャラクターについては「芯が強い」と質問されることはないですよね。個人的には、女性がここまで多様性のある形で見せられてこなかったからだと思うんです。ちょうど今、女性のキャラクター像は変わってきています。
もしきちんとしたやり方ができれば、その複雑な側面も一人の人間として見せられると思うのです。主人公だろうが、悪役だろうが、内気な人であろうが、ものすごく表現力のあるキャラクターだろうが、人というのはみな魂を持っているわけですから。観客がリスペクトしたり、感情移入しなくてもいいキャラクターであっても、やっぱり理解はしてほしいですし、なるべく色彩豊かで立体的なキャラクターにはしたいですね。女性を今までそういう風に見せてこれなかったから、そういうキャラクターの描き方をすると、みな「女性なのに芯が強い」という言い方をしてしまうのではないかと思います。
(インタビューおわり)
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【動画】「ジェイソン・ボーン」30秒トレーラー
■作品情報
「ジェイソン・ボーン」(原題:JASON BOURNE)
10月7日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国公開
監督:ポール・グリーングラス
脚本:ポール・グリーングラス、クリストファー・ラウズ
キャラクター原案:ロバート・ラドラム
出演:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、アリシア・ヴィキャンデル、ヴァンサン・カッセル and トミー・リー・ジョーンズ
配給:東宝東和
(C) Universal Pictures
公式サイト: //bourne.jp/
公式Facebook: https://www.facebook.com/BOURNE.jp
公式Twitter: https://twitter.com/BourneMovieJP
スウェーデン出身のアリシアは、2012年公開の映画「アンナ・カレーニナ」で、一躍注目を集め、その後も「エクス・マキナ」「コードネーム U.N.C.L.E.」などの話題作に立て続けに出演。そして、エディ・レッドメイン主演の映画「リリーのすべて」で、夫を献身的に支える妻ゲルダを演じ、アカデミー賞 最優秀助演女優賞を獲得した。また近頃では、ルイ・ヴィトンのミューズを務めるなど、今もっとも旬な女優の一人として、各方面から引っ張りだこの存在だ。
本作にて、上昇志向のCIAエージェント:ヘザー・リーを演じたアリシアは現在28歳。かねてより、「ボーン」シリーズの大ファンで、ブレイク前のロンドン在住時代は、ルームメイトたちと「ボーン」シリーズを見ることが週末の定番になっていたそうだ。随処に、年相応の感覚を持ち合わせていることが垣間見える彼女だが、やはりそこは若くしてオスカーを手にした女優。インタビューでは終始、堂々と落ち着きある様子で受け答えをする姿が印象的だった。そんな彼女の聡明さがひしひしと伝わってくるインタビューをとくとご覧あれ。
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Q. ヘザー・リー役を獲得するまでのプロセスと、役が決まったときの率直な感想を教えてください。
アリシア: 元々、いちファンとして「ボーン」シリーズが大好きでした。ポール・グリーングラスがもう(「ボーン」作品の監督を)やらないなら、マット(・デイモン)も出演しないというインタビュー読んでいたんです。そのあと、2人が再タッグを組んで新しい「ボーン」作品を作るという記事を読み、いちファンとしてとてもワクワクしました。そんなとき、エージェントから電話がかかってきて、「実はある役があるから(監督が)脚本を読んでほしいって言っているんだ」と言われたんです。
(その後)脚本を送ってもらって、読んで、監督とランチをしました。ロンドンで会ったのですが、通常ならばプロ同士のミーティングでは、大体企画の話をするのですが、その時は監督にすぐ「シリーズを何度も見返しました! 『ボーン』が大好きなんです! 脚本も読みました。すごいいい企画だと思います。リブートするのも絶対楽しいと思います」と、ファンみたいに喋ってしまったんです(笑)。
それから数日後に電話があって、「ぜひキャスティングしたい」という風に仰って頂けて、本当にスリルを感じました。ポールのようなすばらしい映画監督や、マットやほかのキャストと一緒に仕事できること、私としては10代を共に過ごした映画シリーズの中に(キャストとして)加われるということにワクワクしました。
Q. 野心的なCIAエージェントを演じていますが、アリシアさん自身はこの役をどうとらえていますか?
アリシア: 「ボーン」シリーズには、強くて能力の高い女性キャラクターがたくさん登場してきました。今まで、“スパイ映画”というジャンルの作品には、そういったキャラクターが出てこないことの方が多かったと思います。以前、ジョアン・アレン(CIA局員パメラ・ランディ役で過去3作品に出演)が演じていたキャラクターにはすごい尊敬の念を抱いているんです。
ヘザーに関して言うと、前作「ボーン・アルティメイタム」から時代は大きく変わったと思いますが、それを象徴するキャラクターがヘザーだと思っています。彼女はこれまでの「ボーン」作品にはないような仕事をやっています。テクノロジーが政府を動かし、戦争をすることができて、ボーンみたいな人物を追跡をすることもできる――。そういう力をもっているんです。もちろん、テクノロジーにはコミュニケーションを取るという能力もありますが、悪い側面があるのも事実です。
本作に出演するにあたって、リサーチのために実際に同じような仕事をしている方々にお会いしました。非常に感心させられました。(務めている)ほとんどの方が30歳以下だったんです。自分でも「この歳でこのポジションってありえるのですか?」と(グリーングラス)監督に聞いたぐらいだったのですが、今の時代は8歳・10歳で頭角を現す子どもたちがいて、10代で最高のハッカーになれたりもします。そういう彼らこそ、今の世の中の権力のカギを握っているんです。というのは、世界中の誰もが、会社や政府でも、そういう力を持った人材を求めています。なので、それを手がかりにヘザー・リーという役柄を模索しました。
――自分と似ていると思う点はありますか?
アリシア: 彼女(ヘザー)は野心あふれる、強くて賢い女性です。同時に彼女には、ミステリアスな側面もあり、彼女の考えや倫理観などが読み取れないこともあります。私も、ヘザーのような向上心は持っていたいとは思っていますが、彼女は一匹狼で、自身を守るためにシールドを張っています。あまり笑わないですしね。私はもっとユーモアを持って、気楽な生き方をしたいです。
――大御所俳優のトミー・リー・ジョーンズと対等に渡り合うために、どのような努力をしましたか?
アリシア: “前の時代の象徴”がトミー演じるロバート・デューイで、新世代の象徴が、私の演じるキャラクターです。でも、トミーはもはやレジェンドですよね。(彼と)共演することに不安を感じていたのですが、実際にはすごい優しい方で、今までの作品でも証明されている通り、映画を一つの芸術として愛していることは分かっていました。共演しているときも、すごく挑戦させてくれる人でしたね。
Q. 最新作「ジェイソン・ボーン」の魅力は何だと思いますか。
アリシア: スパイ映画に同時代性を持たせるということが、とにかくスマートだったと思います。ジェームズ・ボンドのような他のスパイ映画も好きですが、60年代の話の映画なので、やはり古い感じは否めないと思います。(例えば)女性への愛し方だったり、マティーニといったアルコールのチョイス、ガジェットの使い方ですね。
その反面「ボーン」シリーズは、まるで新聞で読んでいるような話題を想起させる同時代性があって、撮影の方法もドキュメンタリー風です。アクションもリアルで、「ボーン」がスパイ映画というジャンルを生まれ変わらせたと思っています。これまでに見たことのなかったものだったからこそ、後から出てきた監督たちが同じような作品を作ろうとしたのです。また、グリーングラス監督も新しいスパイ・ヒーローの見せ方というのを望んでいたと思うので、やっぱりその部分が最新作でも魅力なのではないでしょうか。
Q. 20代でオスカー獲得という快挙を成し遂げましたが、30代でやりたいこと、目標はありますか?
アリシア: それが何なのかは実は知りたくない、という気持ちがあります。実は元々、壮大なプランを持っているタイプではないんです。自分が情熱を感じるものや、欲するものというのは、日々変わっていくものだと思っていますし、もちろん「こういう風になってほしい」「こう在りたい」と口にしたこともありますが、人生っていうのは大体自分が思った通りには行かないものです。
ですが、一番願っていることは、“大胆さを持つ”ということですね。自分がその瞬間、正しいと思う方向に、進められる勇気を持っていたいです。これってとても重要なことだと思います。でも実際は、そうやって生きるのは非常に難しいことですよね。私は映画作りが心から好きで、今ではプロデュースも始めました。制作業もすごい楽しんでいます。映画作りのプロセスの全体に関われるので。最初の企画出しから、映画を作っていくことにワクワクしているんです。今はそれにハマっていますが、10年後は変わるかもしれないですね。
Q. マット・デイモンとの共演はいかがでしたか? 撮影中のオモシロエピソードなどあれば併せて教えてください。
アリシア: 私は、マットの作品を見て育ってきましたし、役者としてもずっと尊敬してきた方です。役者としてだけでなく、脚本家としてもすばらしいと思っていますし、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のあたりでしょうか。若くして脚本家としてもデビューし、そして私と同じ年齢ぐらいの時に、色々なことにトライしている姿を見て、インスパイアを受けました。そして、マットは様々な役どころを演じ、証明してきました。彼は本当に地に足の着いた、頭のいい方です。スタッフの名前もほとんど覚えていて、現場にステキな雰囲気を持ち込んでくれます。彼がいるとみんながハッピーになるんです。今まで経験した中でも最もハッピーな現場のひとつです。それは、マットや監督のおかげだと思います。
ご存知の通り、(マットとの)共演シーンはさほどなかったのですが、撮影がオフのときにご一緒することが多くありました。彼はイタズラ好きなんです。すぐふざけちゃうんですよ。クラップス(※)という賭け事が楽しかったですね。ラスベガスで撮影をしていたときに教えてもらったのですが、最初の一晩で、ビギナーズラックで大勝ちしちゃったんです。だから二度とするまいと思いました(笑)。
※クラップス…2個のサイコロを振って、出た目の数等を予想するゲーム
Q. 芯の強い女性を演じることが多いと思いますが、そういう役を選んで演じているのでしょうか?
アリシア: 女性キャラクターの場合、みなさんそう仰いますが、男性のキャラクターについては「芯が強い」と質問されることはないですよね。個人的には、女性がここまで多様性のある形で見せられてこなかったからだと思うんです。ちょうど今、女性のキャラクター像は変わってきています。
もしきちんとしたやり方ができれば、その複雑な側面も一人の人間として見せられると思うのです。主人公だろうが、悪役だろうが、内気な人であろうが、ものすごく表現力のあるキャラクターだろうが、人というのはみな魂を持っているわけですから。観客がリスペクトしたり、感情移入しなくてもいいキャラクターであっても、やっぱり理解はしてほしいですし、なるべく色彩豊かで立体的なキャラクターにはしたいですね。女性を今までそういう風に見せてこれなかったから、そういうキャラクターの描き方をすると、みな「女性なのに芯が強い」という言い方をしてしまうのではないかと思います。
(インタビューおわり)
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「ジェイソン・ボーン」(原題:JASON BOURNE)
10月7日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国公開
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脚本:ポール・グリーングラス、クリストファー・ラウズ
キャラクター原案:ロバート・ラドラム
出演:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、アリシア・ヴィキャンデル、ヴァンサン・カッセル and トミー・リー・ジョーンズ
配給:東宝東和
(C) Universal Pictures
公式サイト: //bourne.jp/
公式Facebook: https://www.facebook.com/BOURNE.jp
公式Twitter: https://twitter.com/BourneMovieJP
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