【「フラーハウス」LAセットビジット】憧れのタナー&フラー家訪問記!(その1) 新旧シリーズで使われたお家のセットに潜入

8月某日、米カリフォルニア州ロサンゼルス市内で行われる、「フラーハウス」の収録現場を取材で訪れた。ドンピシャ「フルハウス」世代の筆者にとって、感涙必至だったあの日の記憶に、ここに記したい。

昨年2月、NETFLIXにてついにベールを脱いだ「フルハウス」の正当なる続編「フラーハウス」。あの一家の家主は、タナー家からフラー家へ。かつては保護者に面倒を見られる立場だった三人娘が、いまや立派な親となって、腕白な男子たちを追いかける“保護者”へと成長したストーリーは、かつて同じ子ども目線で番組を見ていた私たちにとっては、それだけでもう感慨深い内容となっている。キャストたちがそれぞれ実生活でも子持ちとなっていることも合わせ、何はなくともグッとくるものだった。

スタッフに案内されて入り込んだ、現地にあるワーナー・ブラザーズのスタジオ内には、あの見慣れた家が!　家があるのである。タナー家はここにあったんだ。みんなここで生きていたんだ。これだけでもう涙、泣くしかない。まるで余談だが、この日の取材は他国の記者も合同であり、総勢10名ほどの大所帯だったが、旅の恥はかき捨てと言わんばかり、浮かれに浮かれた写真を撮ってもらった。憧れのタナー家を訪れた(という体の)私。遺影にします。このとき、わりと本気でそう思っていた。



外観だけでこの有り様、スタジオ内ではお察しである。まさしくテンションが“フルハウス”状態。あの、家が!　あの、部屋が!　あの、廊下が、私の、目の前に!　もちろん、居住者はDJ、ステファニー、そしてミシェルから、DJが育てる三人の息子たち=ジャクソン&マックス兄弟、末っ子トミー、加えてキミーの一人娘ラモーナへと変化しており、内装はそれぞれの趣味趣向に合わせて変化していた。でも間取りはそのままなのだ。覚えていますか?　この出窓。そしてこの階段へ続く廊下。タナー家&フラー家をこんなにも近くに感じる。彼らは、彼女たちは、私が足を踏み入れたこの部屋で生きているのだ。いまでも。これだけの事実に胸が震えた。

さて、ここでひとつ改めて提示しておきたいのは、「フルハウス」はいわゆる“シットコム”形式のドラマであるということ。要はテレビドラマでありながら、撮影は観客を入れて行われ、彼らの笑い声や嘆息(要は「オーウ…」というアレです。みんな真似たでしょ?)をそのまま収録する。そのため私たちは、続いて番組収録を観覧する客席へ案内された。



その光景はもう、筆舌に尽くしがたいというやつだ。筆舌に尽くさないと仕事にならないのでキーボードをたたいておりますが、客席から見て、向かって右に裏庭。ここに面した裏口をくぐると、そこにはキッチン&ダイニング。そしてキッチンから左側へ続く扉を開けると、数々のドラマが繰り広げられてきた、あの、リビングが……!

どの部分を切り取っても、かつてのドラマの1シーンが浮かぶ。覚えていますか?　2階へ続くあの階段。何かと誰かが上り下りしていましたよね。このソファ。いい話はだいたいここで語られた。さらに玄関。いろんな人物がここ、タナー家を訪れました。もう感涙。残念ながら、ここでは写真撮影も、脚を踏み入れることもかないませんでしたが、感極まる出来事でした。

そろそろ涙も枯れそうと思いきや、ここからさらなるドラマが訪れちゃうのである。続く。


――その2へ続く



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