ティム・バートン監督、2年ぶりの来日! 「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」 に込めた想いとは…?

2月3日(金)より公開の映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のプロモーションのため、ティム・バートン監督が来日。1月30日(月)、都内で行われたスペシャルイベントに出席した。

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」は、全米で300万部以上の売上げを記録するロングセラー小説「ハヤブサが守る家」(ランサム・リグズ著)を原作としたファンタジー。周囲になじめない孤独な少年ジェイク(演:エイサ・バターフィールド)が、祖父の遺言に従い訪れた森の奥で、古めかしい屋敷を見つける。そこには厳格なミス・ペレグリン(演:エヴァ・グリーン)と奇妙な子供たちが住んでおり、やがて彼らと心を通わせ、夢のような時間を過ごしたジェイクは、自らに宿ったある”力”に気づき、屋敷に忍び寄ってくる恐るべき脅威に立ち向かっていくのだった・・・。

2014年10月に行われた「ティム・バートンの世界」展のオープニングセレモニー以来、約2年ぶりの来日を果たしたティムは、ファンの歓声に迎えられながらステージに登場。「また東京、日本に戻ってこられてうれしく思います。私にとって日本は、多くのインスピレーションを与えてくれる特別な場所です」とあいさつし、日本に戻ってこられて喜びを露わにした。



これまでに「シザーハンズ」や「アリス・イン・ワンダーランド」、「チャーリーとチョコレート工場」などで世界中を魅了してきたバートン監督。奇抜なアイディアの作品である「ハヤブサが守る家」を映像化しようと思ったきっかけを尋ねられると、「自分は子どもの頃から、とても変わった子であると思われていましたし、常にそういったものに反応してきたわけです。この作品は、奇妙な、人と異なるものが登場するということで、非常に共感できる部分が多かったからです」とコメント。続けて、「以前に私が手掛けた作品『ビッグ・フィッシュ』と共通するものがあると思うのですが、現実とファンタジーを別々に考える人がいるかと思います。しかし、私は人生の中でこの2つの要素は混在しているものだと思っています。見た目にはリアルに見えないものでも、実際は現実であったり、その逆もあると思うのですが、そういったことを本作を通して皆さんに伝えたいです」と、本作に込めたメッセージを明かした。

劇中で特殊能力を持ったこどもたちが登場するわけだが、お気に入りの特殊能力を尋ねられた監督は、「全ての能力が素晴らしいと思います。唯一、嫌だと思うのは、ハチが自分の中に住んでいたら困りますね」と回答。身体の中に無数のハチを飼う少年ヒューの能力は、奇抜なバートン監督でも苦手のようだった。



この日は、本作の宣伝隊長としてピースの綾部祐二と又吉直樹も駆けつけた。劇中に登場する空中浮遊の能力を持った少女エマをイメージした衣装を身に纏った又吉に、靴を褒めるなどバートン監督も満足げ。また、イベント終盤では、エマ同様に又吉も宙を舞うパフォーマンスを披露。強風の中、上昇した又吉に向かって親指を立て、「とても美しかった」と満面の笑みを見せていた。

「ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち」は、2月3日(金)より全国ロードショー。




【動画】映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」予告


■作品情報

「ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち」

監督:ティム・バートン　　

出演:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L.ジャクソン、エラ・パーネル、ジュディ・デンチ、テレンス・スタンプほか

2017年2月3日(金)全国ロードショー