リア・ミシェル、新アルバム「プレイシズ」発売記念インタビュー! 「glee」放送終了が本作やリア自身に与えた影響は・・?[その1]

世界中で一大ブームを巻き起こした人気海外ドラマ「glee/グリー」でレイチェル・ベリー役を演じ、大ブレイクを果たした女優・歌手のリア・ミシェルが、およそ3年ぶりとなる待望のセカンド・アルバム「プレイシズ」を、4月28日(国内盤は5月3日)にリリースする。

「プレイシズ」の発売を記念し、つい先日行われた電話インタビューの模様を公開。前作「ラウダー」から3年も空いたワケ、「プレイシズ」に込めた想いなど、たっぷり語ってもらった。


――3年ぶりのアルバム「プレイシズ」が完成しました。前作「ラウダー」から少し時間が空きましたが、「そろそろ次のアルバムを作らなくては!」とあなたを駆り立てた、最初のインスピレーションや出来事は何だったんですか?

そうね、実を言うと、前作「ラウダー」を完成させてから、すぐに私は次のアルバムのことを考え始めていたの。だから作りたい気持ちはずっとあったんだけど、セカンド・アルバムはたっぷりと時間をかけて作りたかった。そして隅から隅までパーフェクトな作品にしたかった。ファースト・アルバムも大好きなんだけど、あのアルバムを作っていたときの私は、まだ「glee/グリー」の撮影をしていて、「glee/グリー」のためのレコーディングもたくさんやりながら、自分の曲をレコーディングしていたのよね。だからかなりキツかったのよ。

そんなわけで、新作の構想を練るにあたって、まずは「glee/グリー」の放映が終わってからにしなければと思った。自分の全エネルギーと時間をアルバム作りに費やすために。そのせいで3年の空白が生まれたってわけ。3年間じっくりと取り組んで、パーフェクトな曲を集めて、何もかもあるべき形に仕上げたのよ。そして今回は、私という人間を、人生において今私がいる場所を、正確に投影したアルバムにもしたかった。とにかくパーフェクトなアルバムにしたかった。そのためには時間が必要だったの。結果的にはアルバムの仕上がりにすごく満足しているし、きっとみんなも気に入ってくれるんじゃないかと思っているわ。




――「プレイシズ」こそが、真のソロ・キャリアの始まりだと思ってもいいということでしょうか?

私はファーストも大好きだし、あのアルバムを作るチャンスを与えられたことに感謝しているし、何ひとつ変えたいとは思わない。ただそれと同時に、あのアルバムのレコーディングを通じて、私にはたくさん学ぶことがあった。そしてそこで学んだことを全て、「プレイシズ」に活かしたのよ。前回多くの教訓を得たからこそ、今回は自分をより誠実に表現することが可能になったんだと思っているし、このアルバムでは間違いなく、私自身と私のサウンドにグッと接近した。「ラウダー」があってこそ生まれたアルバムであり、これが、よりオーセンティックな私の姿なのよ。


――デビューアルバム「ラウダー」は、故コーリー・モンテースの存在が影響したとおっしゃっていましたね。人、物、作品、なんであれ今作にもっとも強い影響を与えたものは?

私の人生そのものと言えるかも。少なくとも、アルバムに含まれたメッセージは全て、私の実体験と私の人生に根差しているから。


――またこの間に「glee/グリー」が最終回を迎えました。前作を発表した時にはリスナーが、“レイチェル・ベリー”というキャラと“リア・ミシェル”という女性を、少々混同していたところもあったと思うんです。そういう意味で、番組が終了してキャラから解放されたことは、新作に向かう気持ちに影響を与えましたか?

私が思うに、リスナーの捉え方もさることながら、私自身のほうが、ふたつを切り離すことに手こずっていたんじゃないかな。何しろ、テレビ・ドラマでレイチェル・ベリーを演じながら、同時に「ラウダー」のプロモーションをしなくちゃいけなくて、パーソナルな意味で私自身、「glee/グリー」と「ラウダー」それぞれに自分のエネルギーを100%注ぐのが、すごく難しかった。でも今は「glee/グリー」も終わったことだし、みんな私を単なるひとりのシンガーとして捉えてくれるはず。以前よりもずっと、私の音楽を理解しやくなったんじゃないかと思うわ。




――アルバムの話に戻りますが、コンテンポラリーなポップ・アルバムだった前作から一転、今作はあなたの声にフォーカスした、シンプルでタイムレスなヴォーカル・アルバムになりました。ステージに立ってピアノの伴奏で歌うあなたを想像できるような。さっきからの話を聞いていると、最初からやりたいことがはっきりしていたようですね。

ええ、そうね。まさにその通りのアルバムを目指していたの。作りながらずっと、タイムレスで、ヴォーカルを主役にしたアルバムを心に描いていたわ。ほら、例えばアデルのアルバムはどれもタイムレスよね。バーブラ・ストライサンドのアルバムも然り。私もまさに同じようなことをしたかった。私の声を前面に押し出して、私の声域を最大限に活かして、そして私がどれだけ歌うことを愛しているかを見せつけるアルバムを作ろうとしたのよ。誰でもなく、私らしい音楽を鳴らしたかった。


――実際、本作のヴォーカル・パフォーマンスはすばらしいんですが、スタジオでベストなパフォーマンスを自分から引き出すために、習慣にしていることはありますか?

そうねえ……うん、まずは、スタジオ内の照明を暗くするの。そしてキャンドルを灯す。ヴォーカル録音をするにあたっては、いわゆる“禅”な環境を作り出す必要があると思うの。だから、例えば今回はできるだけスタッフも少人数に絞って、シンプルにした。私が歌うときに一緒に部屋の中にいたのは、ふたりの親しい女性だけ。でもテイクの度に、ステージに立って、何千人もの人たちを前にしているつもりで歌ったわ!


――「Heavenly/ヘヴンリィ」にはエリー・ゴールディングが共作者としてクレジットされていますが、エリーとは面識があったんですか?

いいえ。でも私はエリーの大大ファンなの! で、この曲を聴いて、エリーが私に提供しても構わないと言っていると知らされて、本当に光栄に思った。私はこのアルバムを自分の色で染めたかったから、収録曲の内容にはすごくこだわっていて、具体的なアイディアを持っていた。だから、自分がソングライティングに関わっていない曲については、私らしい曲でない限り歌えなかった。そういう意味で「Heavenly」は、私は関わっていなくてエリーが書いてくれたわけだけど、リア・ミシェルの曲だと確かに感じられたの。だから本当に感謝の気持ちでいっぱいだわ。彼女の音楽が大好きだし、もしこの曲をエリーが一緒に歌いたいって言うなら、いつでも呼んでちょうだい! ぜひ一緒に歌ってみたいわ。


――「Anything’s Possible/エニシングズ・ポッシブル」はあなたにとって、過去2年間の“パーソナルなアンセム”だったそうですね。どんな経緯で生まれ、アルバムの中でどんな役割を果たしている曲なんでしょう?

私は何かひとつ、自分が今いる場所をはっきりと映し出した曲がアルバムに欲しいなと思っていたの。それが「Anything’s Possible」ね。この曲はものすごくポジティヴなアンセムで、過去と決別して前進する準備を整えて、人生のポジティヴな面を追求できる場所に自分が辿り着いたことを歌っているのよ。そして、それを実現させる力を自分の中に見出したってことにも言及している。だから人々がこの曲を聴いたら、きっと、同じようなモチベーションを得られるんじゃないかと思うの。ほら、私は(レイチェル・プラッテンの)「Fight Song」が大好きなんだけど、「Anything’s Possible」は、私にとっての「Fight Song」みたいなもの。本当に大きなインスピレーションをくれる曲なのよ。車を運転している時にかけて、窓を大きく開けて、声を張り上げて一緒に歌いたくなるようなタイプの曲ね!

【音源】「エニシングズ・ポッシブル」


【動画】「Fight Song」MV


[その2]に続く

インタビュー協力:新谷洋子

【 #リア・ミシェル メッセージ動画公開】

新アルバム「プレイシズ」が絶賛発売中のリア・ミシェルから、@TVGroove の読者に向けた特別メッセージが届きました#places @LeaMichele pic.twitter.com/9ejVeaUHtt

— 海外ドラマ&セレブ情報TVグルーヴ (@TVGroove) 2017年5月12日

【リリース/配信情報】

リア・ミシェル

2ndアルバム「プレイシズ」


2017年4月28日リリース(国内盤5月3日)

≪収録曲≫
01. Love Is Alive/ラヴ・イズ・アライヴ
02. Heavy Love/ヘヴィー・ラヴ
03. Proud/プラウド
04. Believer/ビリーヴァー
05. Run To You/ラン・トゥー・ユー
06. Heavenly/ヘヴンリィ
07. Anything’s Possible/エニシングズ・ポッシブル
08. Getaway Car/ゲッタウェイ・カー
09. Sentimental Memories/センチメンタル・メモリーズ
10. Tornade/トルネード
11. Hey You/ヘイ・ユー
12.Truce/トゥルース ※日本盤ボーナス・トラック
13.Letting Go/レッティング・ゴー ※日本盤ボーナス・トラック

★iTunesにて予約注文(IGTプリ・オーダー)受付中!
https://itunes.apple.com/jp/album/id1213021372?app=itunes&ls=1

※アルバムを予約注文すると「ラヴ・イズ・アライヴ」と「エニシングズ・ポッシブル」「ラン・トゥ・ユー」の3曲が即ダウンロード可能に!
※iTunes、iTunes Storeは、Apple Inc.の商標です。

【リア・ミシェル プロフィール】
NY出身の女優・シンガー。人気ドラマ「glee/グリー」(2009～2015)で、自尊心は強いけれど仲間思いでブロードウェイに憧れる歌姫レイチェル・ベリーを演じ大ブレイク。劇中圧倒的な音域と声量で数々の名曲を熱唱し、ソロALデビュー前にリード・シンガーとして1000万枚以上のセールスと20曲もの全米TOP40入りを果たしただけでなく、エミー賞や複数のゴールデングローブ賞も受賞した。2013年に公私共に最愛のパートナーで、「glee」でフィン役を演じたコーリー・モンテースを亡くすも、それを乗り越えたデビューALで等身大の「愛」と「強さ」を歌い、世界中に勇気を与えると同時に、大きな共感を得た。現在は全米で大人気のドラマ「スクリーム・クイーンズ」に、メインキャストのへスター・ウルリッヒ役で出演中。

【動画】「ラヴ・イズ・アライヴ」ティーザー映像


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