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アメリカ人だけどJ-POP! 「スコット&リバース」に直撃インタビュー 目標は紅白出場!?

2017年5月1日
スコット&リバーススコット&リバース
(c)TVGroove.com
「スコット&リバース」が4月12日に4年ぶりとなるセカンドアルバム「ニマイメ」をリリースした。

ロック界をリードし続けるアメリカLAのオルタナティブ・ロック・バンド「WEEZER」のフロントマン、リバース・クオモ(vo,g)と、「ALLiSTER / MONOEYES」等で活躍するスコット・マーフィー(b,vo)によるJ-POPプロジェクトとして2008年に結成した、通称「スコリバ」。アメリカ出身でありながら、日本をこよなく愛するという二人がこだわるのは日本語の楽曲だ。

TVグルーヴは、日本人の妻を持ち、現在日本語を習得中のリバースと、日本を愛するがあまり日本に住み、日本語も流ちょうに話すスコットの2人に単独インタビューを実施。J-POPへのこだわりや、日本語での楽曲づくりの苦労などをうかがった。


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Q.日本をこよなく愛するお二人が、母国語ではなく、日本語で歌うということで大きな話題を呼んでいるお二人ですが、そもそもどういう経緯でスコットさんとリバースさんはユニットを組むことになったのでしょうか?

リバース:はじめは、出会い系のサイトで・・・(笑)

――出会い系サイトなんですか!?(笑)募集したのはどっちですか?(笑)

スコット:たぶんリバースじゃない?(笑)

リバース:妻は熊本人だから、毎日日本の音楽を聞いています。ぼくはすごく興味があります。


Q.どういった音楽を奥様は聞かれてますか?

リバース:最初は車で阿蘇山を運転していたとき、ユーミンのグレイテスト・ヒッツを聞きました。

――ユーミンさんのファンなんですね、奥様。

リバース:おねえちゃんも、僕も。

――日本の音楽がもともと好きだったのですね。お二人が一緒にやることになった経緯は?

スコット:それはすごく長くなるけど・・・(笑)僕がALLiSTERというバンドをやっていて、日本語のカバーアルバムとかも出していて、いつか自分が書いた曲を日本語でやりたいなと思ってて、リバースも同じ気持ちだった。僕とWEEZERはその時同じレコード会社だったから・・・そして?(リバースに話を振る)

リバース:Yeah,ボクは「やりたいと思います」って。でも日本語はすごく難しいから、いいパートナーを探していて、レコード会社のひとは、スコットさんをボクに“ショウタイ”しました。

スコット:“ショウカイ(紹介)”ね。

(c)TVGroove.com


Q.スコットさんが初めて日本に来たときに、THE BOOMさんの「島唄」を聞いて衝撃を受けたと聞いたのですが、その衝撃とはどんなものでしたか?

スコット:沖縄料理屋さんでいろんな沖縄の方と居たとき、すごい独特なメロディーと三線の音を初めて聞いて、アメリカで流行っていたポップスと全然違うなと思って感動した。そしたらそこの店長がCDくれた。

――それから日本語を勉強されて、今ではお二人ともペラペラといった感じですね。

スコット:まだまだです。

――リバースさんも昔に比べてグンとうまくなりましたよね?

リバース:(英語で)グン?グンってArmy(軍)だよね?

通訳:“とても”っていう意味です。

リバース:ああ。うん。ありがとう。インタビューが一番(勉強の)役に立つと思います。

スコット:(リバースは、インタビュー中)知らない言葉が出てきたらメモって真面目に勉強してる。

――すごい!他にどんな勉強されていますか?

リバース:携帯で単語のフラッシュカードを作ります。漢字とか面白い言葉。


――スコットさんは一番最初に勉強したときはどんな風に?

スコット:一番最初はテキストで、Basics(基礎)から。

――真面目にやられたんですね。

スコット:そんなに真面目じゃない(笑)僕はリバースと比べたら真面目じゃない。

リバース:スコットは自然(に習得した)です。

スコット:今東京に3年位住んでて、「MONOEYES」というバンドを(日本人と)組んでいて、メンバーは1人しか英語喋れないから、毎日使わないといけないんだ。

――スコットさんは日本語ペラペラに見えますが、分からないこともあるんですか?

スコット:あるけど、調べてる。

日本在住のスコット・マーフィー日本在住のスコット・マーフィー
(c)TVGroove.com


――すごく勉強家のお二人ですね。

リバース:毎日「テラスハウス」見てる。アメリカのNETFLIXで。面白い言葉使っていますね。

――どんな言葉ですか?

リバース:チェリーボーイ!

――(一同笑)

リバース:ドウテイとか。

スコット:同じ言葉じゃん。

リバース:(そういう単語の)フラッシュカードをつくる。

スコット:和製英語のね。

――リバースさんは奥様が日本人でいらっしゃいますけど、奥様に教えてもらったりはしますか?

リバース:うーん、教えてくれるけど、あまり、イヤです、ボクが。

――なぜですか?

リバース:(英語で)ちょっとかっこ悪くて恥ずかしい気持ちになるんだよね。

日本語を猛勉強中のリバース・クオモ日本語を猛勉強中のリバース・クオモ
(c)TVGroove.com



Q.最近日本に慣れてきているかと思うのですが、逆にすっかり日本に染まっちゃった、慣れすぎたということはありますか?

リバース:最近よく「ヨロシクオネガイシマス」と言う。

――英語にないですもんね。スコットさんは?

スコット:僕は、さっきみたいに和製英語を、本当に英語にあるかと思ってて、(アメリカに)帰ってその和製英語を使うと友達に笑われる。「え?面白い言葉使うね」っていわれて、そっか、それ英語じゃないんだって思う。さっきのチェリーボーイみたいに(笑)これオンエアできるか分からないけど・・・(笑)


Q.スコット&リバースを結成して早9年。今年の4月12日にはセカンドアルバムの「ニマイメ」が発売されました。おめでとうございます!

スコット&リバース:ありがとうございます!メデタイ。


Q.デビューアルバム「スコットとリバース」に続いて、今回も全曲日本語の歌詞となっていますが、発売後の今のお気持ちはいかがですか?

リバース:うーん、次はサンマイメ。よく、宣伝したいです、たくさん。紅白したい(出たい)、Mステしたい、テラスハウス参加したい・・・

スコット:(テラスハウスは)年齢的にはダメかもしれないね。

リバース:(英語で)何かしらの役はあるんじゃないかなぁ。

通訳さん:スタジオゲストならいいんじゃない?

リバース:イエース!(南海キャンディーズの)山ちゃんのとなり!

スコット:あ、それならいいかもね。


Q.先ほども仰っていたように、スコットさんは日本在住、リバースさんはアメリカ在住ですが、アルバム製作はどのようにおこないましたか?大変だった点は?

スコット:もちろん違う国に住んでるから、それが大変。あと2人とも違うプロジェクトもやっているから。

リバース:最初ボクは、英語歌詞をロスで作って、ドロップボックスにファイルを入れて、スコットは、そこから日本語に訳す。

――最初にリバースさんが作詞作曲をして、歌詞をスコットさんが日本語に訳すそうですね。日本語と英語って本当に文法も発音も全違うと思うんですが、訳す作業はとても大変じゃなかったですか?

スコット:もちろん歌詞はそのまま訳せないから、リバースが書いた英語の歌詞から想像してました。

――全部ご自分でやられるんですか?

スコット:今回のアルバムは1曲、友達と作った。

――1曲だけなんですね。

スコット:うん、(一人でやるのは)すごい時間かかる。1曲1週間とか。で、最後の最後の曲は、全然時間ないから、友達呼んで喫茶店で訳した。

リバース:ボクも一曲、自分で(日本語歌詞を)作りました。

――どの曲ですか?

リバース:ボーナストラック。

――あれ、そうなんですね!

リバース:「パンツ脱ぐ」。

――あれを聞いたときはとても衝撃的でした(笑)

スコット:ありがとう。

(c)TVGroove.com


――私が母と車で「ニマイメ」を聞いていたら、母は「この人たち英語の発音すごくいいね」と、完全に日本人のアーティストが歌っていると思っていました。それくらい日本語が自然なんだと感じました。

スコット:いいじゃん。

リバース:おお~!いいじゃん。

スコット:英語はうまいです(笑)


Q.「ニマイメ」収録曲である「スコリバのテーマ」の歌詞の中で「洋楽じゃない」という部分がありますよね。しかし先日スコットさんは、「ニマイメ」がCD屋さんの洋楽セクションに置かれているのを見てちょっとショックな感じでツイートしていましたが、「J-POP」としてやっていくことにそこまでこだわってやっていくのはナゼですか?

スコット:だって頑張って日本語の歌詞書いて、頑張って日本語で歌っていて、いろんな日本人アーティストとコラボレーションしてるのに、2人がアメリカ人というだけで洋楽になっちゃうっていうのは納得いかない。

リバース:ボクたちの目標はCDショップの1階(に置いてもらう)。邦楽セクション、参加したい。洋楽は(お店の)5階。

スコット:全部のCDショップがそういうパターンじゃないけどね(笑)。

リバース:不便です・・・。


――今回はMONGOL800のキヨサクさん、RIP SLYMEのPESさん、歌手のmiwaさんとコラボされていますが、どういった経緯でみなさんとコラボすることになったのでしょうか。

スコット:いろんなアーティストとコラボレーションしたら面白いかなっていう話をしていて。誰がいいかなって色々話して。

リバース:スコットさんは、とても、ひとなつっこい。みんなを知っています。

――お友達が多い?

スコット:日本でいっぱいフェス出てるから、そのフェスに出てるアーティストと仲良くなったり。

――そこでコラボのお話とか、アイデアが出たりするんですか?

スコット:そうそう。


Q.リバースさんは、日本のアーティストでお気に入りの方はいますか?

リバース:2時間前に「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のGotchとあいました。3000 CDをサインしていました。大変!

――大変ですね。お2人は今まで3000枚サインしたことありますか?

スコット:3000枚はない。

リバース:ゼッタイに。

スコット:Gotchさん頑張れ!

リバース:(Gotchさんは今も)まだ、サインしています。


Q.リバースさんは今回、ご自身のご意思で「リヴァース」ではなく「リバース」(ウィーザーではリヴァース表記)に日本語表記を変えたそうですがなぜですか?

リバース:たぶん、日本に初めて来たとき、ファンが「バ」と書いた。1996年。元々は「リバース」だったと思う。(通訳に)その当時は「ヴァ」なんて書き方存在したの?それとも「ヴァ」が使われるようになったのは最近なの?

通訳:「V」は「ヴ」と前から書くんだけど、当時のウィーザーの日本担当が「バ」にしたんじゃないかしら。

リバース:「バ」はもっとピュアとおもいます。「ヴァ」だとちょっと複雑・・・

スコット:変なこだわりが(笑)


Q.リバースさんは日本語アカウントがありますよね。アカウント名が「リバース・クオモン」と、最後に「ン」がついてますが、それはやはりあのゆるキャラを意識しているんですか?

リバース:ボクは、たいてい熊本人だから、くまモンの影響をもらいます。何回もコラボしましたよ。時々「くまモン」は「クオモ」(リバースのラスト・ネーム)に似てる。


Q.今後、「スコット&リバース」としての目標や夢があれば教えてください。

リバース:紅白、CDショップ1階、Mステ、東京ドーム、うーんと、テラスハウス。紅白が一番大切かな。

スコット:リバースがこれ以上日本語うまくならないこと(笑)

――うまくならないでほしいんですか?(笑)

スコット:日本語バトルに負けたくない!


Q.最後にTVグルーヴの読者にメッセージをお願いします。

リバース:おはようございます!

スコット:こんにちは、こんばんは!

2人:僕たちは「スコット&リバース」です。

リバース:・・・これは、メッセージ、ですっ。

スコット:あはは!この前、「ニマイメ」という二枚目(かっこいい)なアルバムを出しまして、頑張って日本語で書いて、日本語で歌ってるので、是非みなさん、聞いてください!


(インタビュー終わり)

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【動画】スコット&リバース 「変わらぬ想い with miwa」


【リリース情報】
スコット&リバース
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【Scott & Riversバイオグラフィー】
グラミー受賞歴も誇る世界を代表するロック・バンドのフロントマン、リバース・クオモ(vo,g)と、ALLiSTER/MONOEYESなど日米の人気バンドで活躍するスコット・マーフィー(b,vo)が、共通の友人であるエンジニアを介して意気投合。2008年、日本を愛する二人が日本語歌詞で歌うプロジェクト<スコット&リバース>が誕生した。2016年にキヨサク(MONGOL800)とPES(RIP SLYME)をゲストに迎えた先行シングル2曲を発表し、3月にはmiwaをゲストに迎えた最新曲「変わらぬ想い」を発表。4年ぶりとなる2ndアルバム『ニマイメ』は4月12日発売になったばかり。
 
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