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ブラッド・ピットが2年半ぶり来日! 日本のナイトライフが楽しみすぎて記者からの質問忘れる?

2017年5月23日
ブラッド・ピットブラッド・ピット
(c)TVGroove.com
米人気俳優のブラッド・ピットが、新作映画「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」のPRで2年半ぶりに来日し、記者会見を行った。

今作は世界最大級のオンラインストリーミングサービスを提供するNetflixと、ブラッド・ピットが代表を務める制作会社プラン Bの共同製作によるアクション大作映画。5月26日(金)より全世界同時オンラインストリーミングする。

本作は、実在の人物を描いたベストセラーの原作から発想を得たオリジナル映画であり、ひとりの将軍グレン・マクマホンの栄光と衰退を描きながら、現代の戦争の裏側に迫る衝撃作。主演のブラッド・ピットをはじめ、ティルダ・スウィントンやベン・キングスレーなどのオスカー俳優陣も参加するなど、注目を集める一級の大作だ。

配信開始を記念して、この度、本作の主演・プロデューサーであるブラッド・ピットと、本作でメガホンを握ったデヴィッド・ミショッド監督、プロデューサーのデデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーが来日。記者会見を行い、7か国から170の報道陣が会場に駆け付けた。ブラッド・ピットの来日は「フューリー」以来、2 年 6 ヶ月ぶりで 11 度目となる。

左からジェレミー・クライナー、デヴィッド・ミショッド監督、ブラッド・ピット、デデ・ガードナー左からジェレミー・クライナー、デヴィッド・ミショッド監督、ブラッド・ピット、デデ・ガードナー
(c)TVGroove.com


Netflix という新しい表現の場を得たブラッド・ピットは、監督やプロデューサーと共に、本作の見どころや撮影秘話等、存分に語ってもらった。

まずは監督を務めたデヴィッド・ミショッドによる「来日するまでこんなに時間が掛かってしまった。子供のようにワクワクしている。」という挨拶から始まった。次に主演とプロデュースを務めたブラッド・ピットから「日本に戻って来れて嬉しい。日本はいつも温かく、そして優しく迎えてくれる。誇りに思っている作品なので、今日は楽しんで欲しい」と挨拶があり会見はスタートした。


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Q.本作でピットさんが演じている主人公の将軍は、日本だと”顔芸”とも言うべき特徴ある表情や、個性的なランニングスタイルなど、演技がとても面白かったです。どのように考えて彼を演じたのでしょうか?

ブラッド:将軍のキャラクターは監督と話し合いながら作っていった。その話し合いは笑いが絶えなかった。将軍を演じるにあたって戦争の愚かさを表現するためには、この将軍の滑稽さを見せたいと思ったんだ。あの走り方は監督が見せてくれてそれを真似したんだ。でも監督の方が上手いよ。将軍は自分のことを偉大だと思っているが、端から見ると滑稽で痛いところを見せたかった。ショートパンツは僕のアイデアだよ。男性は一致団結して皆で履いて、新しいトレンドにしよう(笑)。

(c)TVGroove.com


Q.今回の作品は 1 人の男の栄光と衰退を描いた作品ですが、なぜこの作品を制作・主演・プロデュースしようと思われたのか教えてください。

デヴィッド:真面目な話をしよう。米豪は16年間もアフガニスタンでの戦争に関わっていて、本当に恐ろしいことだと思う。この戦争についての記事を見たり、読んだりしていると、なぜこんなにも長引いているのか疑問に思った。懸命で能力のある方が働いている中で、なぜ戦争の先には勝利が待っているフリをするのか不思議だったんだ。本作のモデルである著書をもらい読んだ。中心で描かれている将軍の野望は、現実からも民間人からも離れていて、その根底には人間の妄想があるんだ。

ブラッド:この作品は将軍個人の話から始まるが、だんだんと広がりを持っていく。戦争全体についてや、アメリカという国は何を考えているのかなど、色々な質問を投げかけてくる。コメディーチックだった作品は進むにつれてシリアスになっていく。勝利とはどういうことか、勝利とはどうやって手に入るのかといった疑問を投げかけたいという思いが映画をつくったきっかけになった。

(c)TVGroove.com



Q(デデ&ジェレミーに)ブラッド・ピットさんとは、プラン Bとして多くの作品でタッグを組んできたと思いますが、関わる作品を選ぶときのポリシーは何でしょう?

デデ:私たちはブラッドと組んでいることを誇りに思っている。作品を選ぶときはストーリーが最も大事。心からやりたいと思えるか、この世界を反映しているか、オリジナリティーがあるかということも大切。賞は有難いが、この作品を作らないと後悔してしまう、そんな思いになる作品を選ぶことが大事。

ジェレミー:私たちが努力して、人の目につくことのない作品を作りたい。物語の作り手の思いが伝わるように心がけている。インスピレーションの元となった書籍の著者であるマイケル・ヘイスティングスは 2013 年に事故で亡くなってしまったが、「戦争は美化してはいけない」という彼の思いを伝えたいと思いました。

ブラッド:プランBの本当の仕事をしているのはプロデューサーの二人だ。一人でも欠けたらやっていけなかった。この場を借りてお礼を言いたい。

(c)TVGroove.com


Q.映画を製作する上で今までの映画と Netflix との違いはどんなものがありますか?

デヴィッド:経験上、今までの映画製作と同じだと思っている。私はこれまで三本の映画を作りましたが、映画を作るという思いは変わらない。Netflix と製作することは良いことでしたし、ワクワクしました。大胆な作品でしたしリスクを皆で背負えたことは良かったです。

ブラッド:今日の夜、何を食べようか考えていて一瞬質問を忘れてしまいました(笑)。正直に言って Netflixと組まなかったら、この作品は出来上がらなかったと思う。もしくはどこかで 1/6 の予算で作られたかもしれない。今の時代、配信が伸びてきていると思う。なぜなら、やはりコンテンツが良いから。また、リスクを負ってよい題材を世に投げかけている。それに映画製作者にチャンスを与えている。Netflix にとっても大胆なことだったと思うし、結果に満足しているよ。

デデ:スタジオと作る映画とは、意図としては同じでも全く違う。Netflixを讃えたいし、彼らほど良いパートナーはいない。「オクジャ/okja」でもそうだが、非常に勇気ある判断を取ってくれて、野心的な作品を作ることができた。Netflixはロックスターね(笑)。私たちがやりたいと言った作品を作らせてくれて、予算も出してくれる。これは神からの贈り物です。70 年代の映画製作はこうだったのではないかと感じた。

ジェレミー:素晴らしい物語はたくさんあり、それを最善の状態で紹介したい。でも既存のビジネスモデルでは世に送り出せない場合もある。私たちは素晴らしい物語を伝えていきたいし、多くの方に見て頂きたいと思っている。




Q.今回監督と初タッグとなる作品ですが、一緒に作品を作った感想をお聞かせください。

ブラッド:彼は素晴らしいダンサーだ。よく髭を剃るのを忘れるけどね。心が広くて良きリーダーだと思う。本作の権利を獲得した時に、どういう方向性でいくのか、どのように映画化するのか想像できなかった。すると監督が素晴らしい脚本を書いてきてくれたんだ。監督はしっかりとしたビジョンを持っているので尊敬している。

(c)TVGroove.com


Q.(デデ&ジェレミーに)プラン B は、今年のアカデミー賞受賞作品「ムーンライト」も手掛けていますが、Netflix ではこの後配信予定のポン・ジュノ監督作品の製作にも関わっています。通常の映画とNetflixの両方で今後も作品を作っていく予定ですか?

ジェレミー:これからも伝えなければいけない物語を、色々な形で作品を提供することになると思う。映画によっては、従来通り映画館で配給する作品もあれば、Netflix で紹介する作品もあります。これまで通り映画会社と協力して、作品ごとにふさわしい形でお届けしていきたいと思っている。


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フォトセッションの後、ブラッドは日本語で「ドウモアリガトウ」と言い、「お越しいただきありがとうございます」と配信を心待ちにしているファンへのメッセージを送った。




「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」は5月26日(金)より全世界同時オンラインストリーミングされる。

■作品紹介

「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」

2017年5月26日 Netflixにて配信開始!

【動画】「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」予告編


<ストーリー>
2009 年、アフガニスタンの駐留米軍基地に新司令官としてグレン・マクマーン(ブラッド・ピット)が降り立った。毎日 10 数キロのランニングをかかさず、一日一食、睡眠時間は 1 日 4 時間を自らに課すストイックな軍人であり、歴戦の勇士として陸軍大将にまで上り詰めた男だ。マクマーンは腹心の部下たちを招聘して、自らをサポートする“チーム・アメリカ”を結成。オバマ大統領から下された「戦争の終結」を現実のものとするべく果敢な行動を開始する。

アフガニスタンを自由で平和な国に建て直すのが至上の目的だと考えたマクマーンは、兵員の大幅な増強を提言し、アフガン新政府や NATO 相手に根回しを始めるなど頭脳戦に乗り出す。さらに前線の兵士たちに対して「われわれは建国のためにやってきた、民間人を殺害することは絶対に避けろ!」と厳命。アフガニスタンの大統領とも面会して協力体制の言質を取り付けるなど、着々と理想の実現に向けて駒を進めていた......はずだった。

しかし早期撤退を望むオバマ政権はマクマーンの強硬姿勢に難色を示し、兵士たちも危険度が増していく前線で、マクマーンの命令と戦場での現実との矛盾に戸惑う。さらにオバマ大統領との直談判が必要だと考えたマクマーンは大統領が外遊中のヨーロッパに飛ぶのだが、マクマーンと“チーム・アメリカ”に密着取材することになったローリングストーン誌のレポーター、ショーン・カレン(スクート・マクネイリー)によって最悪の窮地に追い込まれてしまう......。

脚本・監督: デヴィッド・ミショッド (「アニマル・キングダム」、「奪還者」)
プロデューサー: ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー
エグゼクティブプロデューサー: ジェームズ・スコッチドープル
キャスト: ブラッド・ピット、アンソニー・マイケル・ホール、ウィル・ポールター、トファー・グレイス、ベン・キングズレー、ティルダ・スウィントン、エモリー・コーエン、ジョン・マガロ、スクート・マクネイリー、RJ・サイラー、アラン・ラック、キース・スタンフィールド、メグ・ティリー、ホッパー・ペン、エイメン・アンドゥーシ

Netflix:https://www.netflix.com/jp/
 
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