アリアナ・グランデ、慈善コンサートでのセットリストを直前に変更した理由とは?[スピーチ全文訳&動画あり]

5月22日に英マンチェスターで起きた、アリアナ・グランデのコンサート会場爆破テロ事件を受けて、6月4日(日)、犠牲者などの支援を目的とした慈善コンサート「ONE LOVE MANCHESTER」が開催された。そこでアリアナは、自身のヒット曲「Break Free」や「Side to Side」などを披露。スピーチでは、慈善コンサートでヒット曲を歌うことに決めた感動の理由を明かした。

22人が死亡、100人以上が負傷したテロ事件を受け、チャリティー・コンサート「ONE LOVE MANCHESTER」の開催を表明したアリアナ。彼女に賛同し、ジャスティン・ビーバー、ケイティー・ペリー、マイリー・サイラスなど人気アーティストらがマンチェスターに集結。会場に集まった5万人に加え、同時配信で視聴していた全世界のオーディエンスに向けてパフォーマンスが行われた。

コンサートでアリアナは、「Break Free」や「Side to Side」、「One Last Time」など自身のヒット曲を披露。そして、オーディエンスに向けて感動的なスピーチを披露した。スピーチの中で、まずは慈善コンサートに支持の声を挙げてくれた全員に感謝。そして、テロ事件の犠牲となった15歳の少女オリビアさんの母親と対面した時のことを振り返り、オリビアさんの想いから急きょセットリストを変更してまで、ヒット曲を披露することに決めた経緯を説明した。


アリアナのスピーチ全文

「次のステージに移る前に、今日ここに来てくださったことを皆さんに心から感謝します。皆さんのことが大好きです。愛情を持って、強く、そして一つにまとまって、今日ここに集まってくれたことを感謝します。私たちが体現している愛や結束は、今世界に必要な薬だと思います。皆さんが今、世界のための癒しとなってくれていることに感謝します」

「数日前、オリビアさんのお母さんと会う機会に恵まれました。彼女に会った瞬間、私は泣き出してしまいました。そして、彼女にハグをしました。その時、オリビアさんのお母さんは、“オリビアは泣いてほしくないと思っているはずだから、泣かないで”と言ったんです。そして、“オリビアはヒット曲を聴きたいと思っているはず”とも言いました」

「私たちは全く違うステージを想定していたのですが、昨日のリハーサルで全てを変更することにしたんです。そして今夜、楽しさと愛と明るいエネルギーに包まれた時間を過ごすことができています。そのことにも感謝します」