スクーター・ブラウンが、アリアナ・グランデとマンチェスター市民を称賛! 「あなた方の勇気は、わたしたちの希望」

現地時間6月4日、英マンチェスターにて、アリアナ・グランデ(23)が主催する慈善コンサート「One Love Manchester」が開催。マネジメントを務めるスクーター・ブラウンが、アリアナの行為へ賛辞を贈った。

「One Love Manchester」は、5月22日に現地で開催されたアリアナ・グランデのコンサートにて起きた、爆弾テロ事件の被害者救済のために開催。その収益は、すべてマンチェスター市と英赤十字が共同で設立した基金「We Love Manchester Emergency Fund」に寄付されることが明らかにされており、公式発表によれば、現在までに日本円にして13億円以上の収益を上げたという。

アリアナのマネジメントを担当するスクーター・ブラウンは、彼女が成し遂げたことをステージで称賛。自らアリアナの呼び込みを担当し、観客や関係者、マンチェスター市、事件の際に活躍したファーストレスポンダーたちへ感謝を伝えるとともに、「わたし自身、そして世界中の誰もが、きみが行動を起こしてくれたことに、心から感謝しているよ」と述べた。

スクーターはスピーチの中で、現地時間6月3日深夜、ロンドンで発生した自動車や刃物によって攻撃を受けた歩行者のうち、7人が死亡、少なくとも48人が負傷した事件について言及。なお、この事件もマンチェスター爆弾テロと同じく、テロ事件と見なされている。

「昨夜、この国は試練を課されました。みなさんも今夜、ここへ来るかどうか決断を迫られたことでしょう。(ですが)この光景は、とても美しいものです。その顔に恐れを湛えながらも、“ノー。これがマンチェスターだ”と口にした、その姿を世界が見ています」

彼らの決断を、スクーターは「マンチェスター、あなた方の勇気は、わたしたちの希望です」と褒めたたえている。

また、スクーターはアリアナとともに、被害者を病院へ見舞ったことを明かし、彼らもまたテレビ中継でこのコンサートを見ていると話した。そこで出会ったアダムくんという15歳の少年から預かってきた伝言として、「怒りに身を任せず、愛を広めよう」という言葉を紹介。親友オリヴィアさんを事件で亡くした彼に、「観ているかな。きみこそ今夜のヒーローだ」とメッセージを送った。

「邪悪なものに、わたしたちは試されるでしょう。また同じような目に遭うことも。でもみなさんのおかげで、世界的なコミュニティのため、わたしたちは恐れを抱かずにいられる。わたしたちは偉大であれる。わたしたちは、子どもたちを祝福できる。勇敢であることができる」
「憎しみが勝利することはない。わたしたちが恐怖に分断されることもない。なぜなら今日この日、わたしたちはマンチェスターとともに、立ち上がったからです」

そしてスクーターは、アリアナ・グランデにとって初めてのマンチェスター公演が、ちょうど2年前、2015年6月4日に行われた過去に触れ、「彼女こそ、わたしが知る中で、もっとも勇敢な人物のひとり」としてアリアナを紹介した。

【動画】スクーターによるスピーチは、1:06前後から