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「ゲーム・オブ・スローンズ」アイザック・ヘンプステッド=ライト来日インタビュー! キャストさえも虜にする“GOT”の魅力とは?
2017年8月14日
アイザック・ヘンプステッド=ライト
©TVGroove
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世界中に熱狂的なファンを持つ大人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。その最新シーズンとなる「ゲーム・オブ・スローンズ 第七章 : 氷と炎の歌」の日米完全同時放送を記念し、同作でブラン・スターク役を演じるアイザック・ヘンプステッド=ライトが来日した。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は広大なウェスタロス大陸の覇権を巡り、複数の名家が激突するファンタジードラマ。アイザック演じるブランは、覇権争いの一角を担うスターク家の次男だ。シリーズ開始当初は無邪気な少年だったブランも、幾多の困難を経て立派な青年へと成長。第七章でも、物語の重要な鍵を握ることが予想される。
そんなブランと共に自身も成長してきたアイザックがインタビューに応じ、様々な質問に答えてくれた。
──初来日は楽しめていますか?
すっかり日本に馴染んで、帰りたくないくらいです。皇居、明治神宮、浅草、そして原宿のクレイジーなモンスターカフェにも行きました(笑)
──(アリア・スターク役の)メイジー・ウィリアムズは来日したとき、フクロウカフェに行ったそうですよ。
ええ、聞いています。僕はフクロウではなく、ハリネズミカフェに行くつもりですけど! ハリネズミの方がかわいいですから(笑)
──さて、シリーズが始まって早7年。ブラン役と共に年齢を重ねてこられましたが、自分自身を役に反映している部分はありますか?
シリーズ初期はブランも子供でしたし、僕も子供でした。だから、演技をして役を作るというよりは、与えられた台詞を自分自身のまま口にする感覚だったんです。でも、ブランはあくまでも役であり、僕とは違う人間なのだと徐々に感じるようになりました。第七章では特に、それがはっきりしましたね。ブラン自身も三つ目の鴉になり、これまでの彼とは違う彼になる。今まで以上に意識し、役を作る必要がありました。
──実際にはどんな役作りを?
第七章の彼は、ブラン・スターク以上の大きな存在になっています。ナイト・キングの敵と見なされますし、全宇宙の歴史を脳に蓄えることもできる。彼自身がものすごい武器ですよね。そこには大きな責任も伴います。頭の中に歴史のすべてを収めることは、人間らしい感情を失い、ロボットになっていくようなこと。けれど、もちろんブランは冷血なロボットではありません。僕は彼の人間的な部分を残しながら、すべての歴史の器と化す存在として演じたいと思いました。
──ブランは文字通り、物語の秘密を握るキャラクターとなりました。そんな立場の彼を演じるのは楽しくないですか?
すっごく楽しいし、すっごく嬉しいです。第六章でタワー・オブ・ジョイの戦いを体験したときも、役得だなって思いました(笑)。出来上がった映像を見るだけでなく、シーンの中にいられたわけですから。「ゲーム・オブ・スローンズ」ファンとして、たまらない体験をさせてもらっています。
──と同時に“ネタばれ”を抱えて生きているわけですよね。ストレスがたまることは?
とってもたまります(笑)。わかっていることを言ってはいけないのって、本当に本当にストレスなんですよ。「信じられないことが起こるんだ!」と叫びたいのに。でも、「(日本語で)ネタバレキンシ!」ですから。
──シリーズ開始当時は11歳でした。「ゲーム・オブ・スローンズ」はかなり大人向けの内容ですが、最初から脚本を渡されていたのですか?
第一章のときは、母が僕に必要な部分だけを説明してくれました。脚本の読み合わせのときも、不適切なシーンでは部屋から追い出されて(笑)。でも、第二章か第三章あたりからは、すべて目を通すようになりました。1000ページ以上もあるし、内容も複雑だから、結局は自分に関わるところだけを読んでいましたけど(笑)。僕自身がドラマの素晴らしさを理解し、一ファンとなり、1000ページ以上を率先して読み込むようになったのは第六章、第七章でのことです。
──出演者もファンになるほど、素晴らしいドラマということですね。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は多くのことを教えてくれます。人に対する態度や物事の善悪はもちろん、巨大過ぎる権力が良い結果を生まないことも。大事なのは、鉄の玉座に誰が座るかではありません。実際、ホワイト・ウォーカーというより大きな脅威が近づいていますしね。それは実人生にも置き換えられるメッセージだと思います。人間は大きな危機が迫っているのに、どうでもいいことをしたりしますから。死を前にしたら、権力闘争など無意味なのに。考えると暗くなってきますが(笑)
──物事の善悪を明示しながらも、「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界では善人が幸せになるとは限りません。善良なスターク家の皆さんも酷い目に遭っていますが、誰の死が最もショックでしたか?
僕の場合は、断然ホーダーです。彼の死はすごく「ゲーム・オブ・スローンズ」的な瞬間ではありましたが、本当に胸が痛みました。あんなにも無私で、心優しい人が自己犠牲を払うのですから。しかも、ブランのせいで死を迎えるわけですしね。あのエピソードの脚本を最初に読んだときは信じられなくて、「ゾンビになって甦るのかな?」と期待したくらい(笑)。でも、素晴らしいエピソードでしたし、ホーダーの名前の由来が明らかになる展開にも感動しました。あまりに気になったのでオンエア前にネットで検索したら、「“ホーダー”の由来は“Hold the Door”じゃないか?」とすでに推測しているファンがいて! あれにはびっくりしました。
──「ゲーム・オブ・スローンズ」にはいくつかの撮影地がありますが、第七章ではどのロケ地に参加しましたか?
ネタばれになるので言えません(笑)。でも、メインは北アイルランドのベルファストでした。ロケ以外のシーンはベルファストのスタジオで撮影されていますしね。
──ベルファストでは誰と一緒にいましたか?(笑)
もちろん言えません(笑)。でも、ベルファストの楽しみ方は教えられますよ。結構にぎやかな街で、ナイトライフが充実しているんです。ビリヤードのできるバーがあったり、パブがあったり。他のキャストがいるときはメールをし合い、パブに集合したりもしています。日曜日にはマーケットへ行くことも。でも、かれこれ7年もいるので、新しい楽しみがなくなってきたのは事実です(笑)。
──撮影の合間はどんな過ごし方をしていますか?
音楽が大好きなので、聴いたり、演奏したり。一番得意なのはピアノですが、ギターも少し弾きます。あとは、作曲をすることも。音楽は僕の人生に欠かせないもので、お芝居と同様、今後も関わっていきたい気持ちがあります。今は高校を卒業したばかりなのであまり先のことまでは考えられませんが、大学では音楽と数学を専攻するつもりです。来年通い始めるか、もう少し時間をおいてから行くか、仕事との兼ね合いを考えているところですね。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は広大なウェスタロス大陸の覇権を巡り、複数の名家が激突するファンタジードラマ。アイザック演じるブランは、覇権争いの一角を担うスターク家の次男だ。シリーズ開始当初は無邪気な少年だったブランも、幾多の困難を経て立派な青年へと成長。第七章でも、物語の重要な鍵を握ることが予想される。
そんなブランと共に自身も成長してきたアイザックがインタビューに応じ、様々な質問に答えてくれた。
──初来日は楽しめていますか?
すっかり日本に馴染んで、帰りたくないくらいです。皇居、明治神宮、浅草、そして原宿のクレイジーなモンスターカフェにも行きました(笑)
──(アリア・スターク役の)メイジー・ウィリアムズは来日したとき、フクロウカフェに行ったそうですよ。
ええ、聞いています。僕はフクロウではなく、ハリネズミカフェに行くつもりですけど! ハリネズミの方がかわいいですから(笑)
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──さて、シリーズが始まって早7年。ブラン役と共に年齢を重ねてこられましたが、自分自身を役に反映している部分はありますか?
シリーズ初期はブランも子供でしたし、僕も子供でした。だから、演技をして役を作るというよりは、与えられた台詞を自分自身のまま口にする感覚だったんです。でも、ブランはあくまでも役であり、僕とは違う人間なのだと徐々に感じるようになりました。第七章では特に、それがはっきりしましたね。ブラン自身も三つ目の鴉になり、これまでの彼とは違う彼になる。今まで以上に意識し、役を作る必要がありました。
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──実際にはどんな役作りを?
第七章の彼は、ブラン・スターク以上の大きな存在になっています。ナイト・キングの敵と見なされますし、全宇宙の歴史を脳に蓄えることもできる。彼自身がものすごい武器ですよね。そこには大きな責任も伴います。頭の中に歴史のすべてを収めることは、人間らしい感情を失い、ロボットになっていくようなこと。けれど、もちろんブランは冷血なロボットではありません。僕は彼の人間的な部分を残しながら、すべての歴史の器と化す存在として演じたいと思いました。
──ブランは文字通り、物語の秘密を握るキャラクターとなりました。そんな立場の彼を演じるのは楽しくないですか?
すっごく楽しいし、すっごく嬉しいです。第六章でタワー・オブ・ジョイの戦いを体験したときも、役得だなって思いました(笑)。出来上がった映像を見るだけでなく、シーンの中にいられたわけですから。「ゲーム・オブ・スローンズ」ファンとして、たまらない体験をさせてもらっています。
──と同時に“ネタばれ”を抱えて生きているわけですよね。ストレスがたまることは?
とってもたまります(笑)。わかっていることを言ってはいけないのって、本当に本当にストレスなんですよ。「信じられないことが起こるんだ!」と叫びたいのに。でも、「(日本語で)ネタバレキンシ!」ですから。
──シリーズ開始当時は11歳でした。「ゲーム・オブ・スローンズ」はかなり大人向けの内容ですが、最初から脚本を渡されていたのですか?
第一章のときは、母が僕に必要な部分だけを説明してくれました。脚本の読み合わせのときも、不適切なシーンでは部屋から追い出されて(笑)。でも、第二章か第三章あたりからは、すべて目を通すようになりました。1000ページ以上もあるし、内容も複雑だから、結局は自分に関わるところだけを読んでいましたけど(笑)。僕自身がドラマの素晴らしさを理解し、一ファンとなり、1000ページ以上を率先して読み込むようになったのは第六章、第七章でのことです。
──出演者もファンになるほど、素晴らしいドラマということですね。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は多くのことを教えてくれます。人に対する態度や物事の善悪はもちろん、巨大過ぎる権力が良い結果を生まないことも。大事なのは、鉄の玉座に誰が座るかではありません。実際、ホワイト・ウォーカーというより大きな脅威が近づいていますしね。それは実人生にも置き換えられるメッセージだと思います。人間は大きな危機が迫っているのに、どうでもいいことをしたりしますから。死を前にしたら、権力闘争など無意味なのに。考えると暗くなってきますが(笑)
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──物事の善悪を明示しながらも、「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界では善人が幸せになるとは限りません。善良なスターク家の皆さんも酷い目に遭っていますが、誰の死が最もショックでしたか?
僕の場合は、断然ホーダーです。彼の死はすごく「ゲーム・オブ・スローンズ」的な瞬間ではありましたが、本当に胸が痛みました。あんなにも無私で、心優しい人が自己犠牲を払うのですから。しかも、ブランのせいで死を迎えるわけですしね。あのエピソードの脚本を最初に読んだときは信じられなくて、「ゾンビになって甦るのかな?」と期待したくらい(笑)。でも、素晴らしいエピソードでしたし、ホーダーの名前の由来が明らかになる展開にも感動しました。あまりに気になったのでオンエア前にネットで検索したら、「“ホーダー”の由来は“Hold the Door”じゃないか?」とすでに推測しているファンがいて! あれにはびっくりしました。
──「ゲーム・オブ・スローンズ」にはいくつかの撮影地がありますが、第七章ではどのロケ地に参加しましたか?
ネタばれになるので言えません(笑)。でも、メインは北アイルランドのベルファストでした。ロケ以外のシーンはベルファストのスタジオで撮影されていますしね。
──ベルファストでは誰と一緒にいましたか?(笑)
もちろん言えません(笑)。でも、ベルファストの楽しみ方は教えられますよ。結構にぎやかな街で、ナイトライフが充実しているんです。ビリヤードのできるバーがあったり、パブがあったり。他のキャストがいるときはメールをし合い、パブに集合したりもしています。日曜日にはマーケットへ行くことも。でも、かれこれ7年もいるので、新しい楽しみがなくなってきたのは事実です(笑)。
──撮影の合間はどんな過ごし方をしていますか?
音楽が大好きなので、聴いたり、演奏したり。一番得意なのはピアノですが、ギターも少し弾きます。あとは、作曲をすることも。音楽は僕の人生に欠かせないもので、お芝居と同様、今後も関わっていきたい気持ちがあります。今は高校を卒業したばかりなのであまり先のことまでは考えられませんが、大学では音楽と数学を専攻するつもりです。来年通い始めるか、もう少し時間をおいてから行くか、仕事との兼ね合いを考えているところですね。
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