ピンク、「自分は“ブサイク”」だと悩む6歳の娘へ感動のスピーチ[動画]

ピンクが、8月27日に開催された『2017 MTV Video Music Awards』で特別賞にあたる「マイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞」を受賞。その受賞スピーチで、夫のキャリー・ハートと一緒に会場へ来ていた長女のウィローちゃん(6歳)に向けて感動的なスピーチをした。スピーチ全文は以下。

「あまり時間がないことは分かってるんだけど、あなた達にちょっとこの話をしてもいいかしら。最近娘を学校に乗せて行った時に娘が突然「ママ?」と話しかけてきたのよ。私は「何、ベイビー?」と尋ねたら「私は周りの女の子の中で一番ブサイクな女の子なの」と答えたの。もう「えぇっ?」って感じで、そしたら娘は「私は長い髪をした男の子のように見えるの」って続けたの。もう私の頭は “オーマイガー!あなたはまだ6歳よ。何故?一体どこからこんな発言が?誰がこんなことを言ったの?こうなったら犯人の6歳の子を見つけ出してお尻を蹴り飛ばすしかないかも?一体何が起こったの?”」

@Pink gave the most inspiring speech about her daughter at the VMA's pic.twitter.com/KedhS28mU7

— UNILAD (@UNILAD) 2017年8月29日

「だけど私は何も言わず、その代わりに家に帰ってから娘のためにPowerPointでプレゼンテーションを作ったわ。そのプレゼンテーションの中には、アンドロジナスなロックスターや真実を生きるアーティストたちがいた。きっと毎日のように誰かから笑い者にされながらも、自身の旗を振り続けて私たちに絶大な影響力を与えてくれたアーティストたちがね。マイケル・ジャクソン、デヴィッド・ボウイ、フレディ・マーキュリー、アニ・レノックス、プリンス、ジャニス・ジョプリン、ジョージ・マイケル、エルトン・ジョンなどよ」

「それを見せながら私は娘に、自分のことを何故あんな風に感じたのか理由を知りたいと尋ねたの。そしたら「だって、私は男の子みたいに見えるから」って答えた。そして私は「じゃあママのことはどんな風に見える?」と訊いたら「ママはキレイよ」って答えたの。それを聞いて “ありがとう” って感じだったけど、私は「誰かがママのことを笑い者にする時はたいてい、“男みたい” だとか “口うるさい” とか “筋肉つけすぎ” とか言ってくるのよ。それでもママは髪を女らしく伸ばしたことなんて一度もないでしょう?」と訊いたの。「そうね、ママ」と答えた娘に、「ママは体を整形したことがある?そしてママが人前でブレたことはある?」と続けて訊いたら、「ないわ、ママ」って娘は答えた。最後に私は「ママが世界中のアリーナを完売させたのを見てきたわよね?」と尋ねたら、娘は「うん、ママ」って答えた」

「オッケー。そうよ、ベイビー。私たちは自分自身を変えないの。私たちは砂と貝殻を取り除いて真珠を作るの。そしてもっと沢山の美を目にすることができるように、人々を助けてあげるのよ。そしてここにいる全アーティストの皆さん、私はあなた達から多くのインスピレーションを受けているわ。あなた達らしさを失わないでくれて、私たちに道を照らしてくれてありがとう。音楽界では素敵な出来事が沢山あるわ。それを今後も続けて、人々たちが目にすることができるように輝きを失わないでください。最後に私の愛おしい娘へ、あなたは綺麗だし、ママはあなたのことが大好きよ。MTV、ありがとう。今夜は本当に特別な夜だわ。皆さん、ありがとう。おやすみなさい」

(MTV News)