「フラーハウス」スティーブ、マット、フェルナンド役俳優に来日インタビュー! DJをめぐるライバル同士と思いきや、意外にもブロマンスの予感…?

NETFLIXで配信中の人気海外ドラマ「フラーハウス」より、主要キャスト9名が撮影のために来日。フアン・パブロ・ディ・パチェ(キミーの元夫フェルナンド役)、ジョン・ブラザートン(DJの彼氏マット役)、スコット・ウェインガー(DJの元カレのスティーブ役)の3人が、TVGrooveのインタビューに応じてくれた。

1987年に放送がスタートした「フルハウス」が、NETFLIXにて2016年より大復活!　かつての娘たちを主人公に、その子どもたちなど新世代も加わって帰ってきた。今年9月22日、番組はオリジナルシリーズの放送開始より、30周年の節目を迎えるタイミングで、シーズン3の放送を開始する。そしてシーズン3に含まれるのは、シリーズ初となる日本を舞台にしたエピソード!

今回、TVGrooveは、日本での撮影のために来日した9人のキャストにインタビュー取材を敢行。3人ずつ3組に分かれ、番組への愛や日本での撮影について語ってもらった。


インタビューの場に登場した、フアン・パブロ・ディ・パチェ(フェルナンド役)、ジョン・ブラザートン(マット役)、そしてスコット・ウェインガー(スティーブ役)は、リラックスした表情。劇中ではコメディシーンばかりを演じているフアン・パブロだが、インタビューには非常に真摯な態度で対応。画面ではなかなか見せない(?)二枚目ぶりを発揮してくれた。

DJをめぐる恋敵同士を演じたジョンとスコットは、意外にもかなり仲良し。フォトシュート時に肩を組むよう指示されると、「ブロマンスだね(笑)」と大笑い。インタビュー中にも、ふたりで話し込む場面が随所に見られた。




――フアン・パブロさんとジョンさんは、「フルハウス」の視聴者世代です。自分が観て育ったような番組の続編に、キャストとして加わるのは、どういう心境でしたか?

フアン・パブロ:　ラッキーなことに、ぼくは「フルハウス」を観て育ったわけではなかったんだ。だからこそアメージングで美しい女性キャストたちと肩を並べることに、余計なプレッシャーを感じずにすんだ。(母国)アルゼンチンでは、「フルハウス」の放送が遅れていて、機会がなかったんだよね。
番組のすごさを感じたのは、シーズン1の第一話の撮影初日だ。ファンがどれだけクレイジーか知ったし、SNSでの爆発ぶり、ファンの愛がどれだけ凄まじいかを実感したよ。そこからやっと、自分がどれだけ幸運かを知ることになったね。

ジョン:　皮肉なことに、ぼくもフアン・パブロと似たようなものなんだ。ぼくはアルゼンチン出身じゃないのにね(笑)

フアン・パブロ:　なんだって!?(笑)

ジョン:　だよね(笑)　もちろん、「フルハウス」のことは、ポップカルチャー中の大物だって認識していたよ。でもうちはシングルマザー家庭でね。母もぼくも、「フルハウス」を観ることはあまりなかったんだ。録画機器も普及していない時代だし、テレビを観るなら放送時間にテレビの前にいなくちゃならなかったころだよ。キャラクターくらいは知っていただけど、ストーリーや、お決まりの台詞なんかにも馴染みはなかった。初めてDJとキスしたシーンで、彼女が「Oh Mylanta(※)」って言ったんだ。脚本家は変な台詞を書くなぁって思ったことを覚えているんだよね(笑)

スコット:　(笑)

ジョン:　でも観客は笑っているんだよ(笑)。もう一度、この台詞が出てきてからやっと、「あぁ、そういうことか!　これはDJの口癖なんだ!」って気づいたんだ(笑)。
おかげで先入観なく、オリジナルシリーズからのキャストたちに、共演者としてフラットに接することができているよ。演技も自由にやらせてもらっている。とはいえ自分がどれだけ恵まれているかは理解しているよ。フアン・パブロが言ったように、特別な体験をさせてもらっている。

※「Oh Mylanta」　…　「フルハウス」時代より登場する、DJの口癖。「oh my god」の変形。日本語では「あら、びっくり」といった訳し方をされることが多いが、特に決まった言い回しはない。

A special thank you to @netflix for taking us on an epic Tokyo adventure #netflix #fullerhouse #whatproductplacement ?

John Brothertonさん(@johnbrotherton)がシェアした投稿 - 2017 8月 12 2:16午後 PDT

――オリジナルシリーズからのキャストとして、スコットさんはふたりのような視聴者世代が番組に加わることをどう感じましたか?

スコット:　実は彼らの気持ちがよくわかるんだ。ぼく自身、「フルハウス」に参加したのはシーズン6からだった。当時、番組は全米視聴率ランキングのトップ10に入るような人気で、国際的に大ヒットしていた。キャストは本物の家族みたいに親しい関係を築いていたし、不安があったよ。でも彼らは、ぼくが“自分は歓迎されているんだ”って気持ちになれるよう接してくれたし、ファミリーの一員になれるよう、取り計らってくれたんだ。
それがこのシリーズの持つバイブスなんだと思う。キャストやスタッフが持つ、親切心や優しさ、家族のような空気感、スクリーンを通じて視聴者に伝わっているんだと思う。「フラーハウス」も同じだよ。同じスタジオに、同じキャストが顔を揃えているからかもしれないけど、家族みたいに、気持ち悪いくらい仲良くなれちゃうんだ。

――みなさん、3人とも家族のように仲良しということでしょうか。

スコット:　全員さ!(笑)

――マットとスティーブはライバルなので、どうなのかと思っていました(笑)

ジョン:　スコットには、全幅の信頼を寄せているんだ!　彼にとって、エゴまる出しでぼくを冷たくあしらうことだって、容易だったはずなんだ。だけど実際に彼がしたことは、まるで逆さ!　みんなが家族のように、いや、大家族みたいに誰をも迎えてくれるんだ。心地よくいられるよう気を使ってくれて、すっと溶け込めたよ。

スコット:　優しいじゃないか(笑)。ありがとう!

We’ll have to decide DJ’s future the old fashioned way. #FullerHouse #netflix #japan

Scott Weingerさん(@scottweinger)がシェアした投稿 - 2017 8月 9 4:25午前 PDT

――日本にまで届く、「フルハウス」「フラーハウス」の影響力について、どう思いますか?

スコット:　いいことだよね。アメリカでは「フルハウス」のような家族構成は、あまり見られないんだ。それが影響をおよぼしているなんて、おもしろいと感じるよ。最高だと思う。キャラクターはどれも個性豊かで、子どもと大人にどう接するかが描かれている。そういう部分に、家族構成が異なる世界中の視聴者が共感してくれるのかな。

ジョン:　この番組の核は、家族の間にどんな問題が発生したとしても、愛情で解決していくことにある。子を持つ親として、家庭内の平和と調和が保たれるということが、どの家族にとってもカギになる、大切なことだと実感しているんだ。どんな家族にだって、毎日のように問題は起きるものだよ。大切なのは、怒りの感情を抱えたままで、ベッドに入らないこと。眠る前に、家族で愛情をもって解決するのが大切なんだ。

フアン・パブロ:　楽しいやり方で問題や悩みを解決していく、それが「フラーハウス」流だよね。実際にありがちな、例えばシングルマザーの問題、子どもとの関係も、番組では取り扱われているんだ。明るいやり方で、みんなで一丸となって乗り切っていこうとするのが、ぼくらのスタイル。
ネタバレというほどじゃないけれど、シーズン3でもかなりヘビーなトピックが扱われる。だけど、ぼくらはみんなで美しく乗り越えていくんだ。世の中には大変なことが多いけれど、そんな中でこの番組が光になってくれたらいいと思っているんだ。

>――インタビュー後編はこちら

@fullerhouse Press Day in #Japan Día de Prensa en #Japon con @fullerhouse

Juan Pablo Di Paceさん(@juanpablodipace)がシェアした投稿 - 2017 8月 3 12:47午前 PDT

■配信情報
Netflixオリジナルドラマ「フラーハウス」シーズン3
Part1:9月22日 (金) 全世界同時ストリーミング
Part2:12月配信

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