「フィフス・ハーモニー」待望の初日本ツアーが開催! 女子90%の会場で「ダイスキ」の応酬! 一方の男子ファンはとんでもない目に…

米ガールズグループ「フィフス・ハーモニー」にとって、初の日本単独公演となる「FIFTH HARMONY PSA TOUR」が開催中。2月28日の東京公演を鑑賞した。

2016年7月の初来日から約1年半。ついにフィフス・ハーモニーの単独公演である、大阪、東京、名古屋から成るジャパンツアーが実現した。初めてのファンイベントでは、あまりの興奮ぶりにメンバーから「みんな大丈夫?」と心配されるほどだった、ハーモナイザーの熱狂ぶりはこの日も健在。ローレン(21)、アリー(24)、ダイナ(20)、ノーマニ(21)らメンバーに先んじて、バンドが登場した時点で歓声が。満を持して登場した4人を、大絶叫が迎えた。



ブラックで統一しながら、それぞれの個性にマッチしたセクシーな衣装を着こなす4人は、1曲目「ワース・イット」から激しいダンスを披露。ハイレベルな歌声はもちろん、ダイナミックなダンスも「フィフス・ハーモニー」の魅力のひとつ。これにサビ前のクラップで応える会場の修練度は、さすがの一言。見事な一体感でライブを盛り上げた。

一息つくと、アリー、ローレンらメンバーは「コンニチハ、トーキョー!」「今日は来てくれて、アリガトウゴザイマス」と日本語でご挨拶。パフォーマンス中に見せる表情は、クールで力強く、セクシーなものが多いが、口を開くと打って変わって、20代のキュートな女の子たちの素顔に。はにかみながらファンに手を振り、「ダイスキ」「みんな世界一かわいい」と語りかけるこのギャップこそ、ファンが「フィフス・ハーモニー」に夢中になってしまう理由のひとつ?




今回のツアーのセットリストは、昨年8月にリリースした最新作「フィフス・ハーモニー」を中心に構成されたもの。ほぼ全曲踊りっぱなし、時にはマイクスタンドや、セットの構造をうまく利用し、飽きさせることないステージングを披露。しばしばファンと直接触れ合う場面も見られた。

特に印象的だったのは、中盤に披露された「ロンリー・ナイト」。ダイナとノーマニが書いたというこの曲は、親友にちょっかいを出す浮気な恋人について歌った曲。「ほんと最悪だよね」と笑いながらも、ゲストに迎えたファンの男性を、芝居がかったパフォーマンスで圧倒。4人でひとりを取り囲み、「もうバイバイだから」「寂しい夜=ロンリー・ナイトを過ごしな」と突き放す姿からは、客席に「まだまだいける?」(ダイナ)と日本語で問いかけていた親しみやすさはもう感じられない。曲が終われば満面の笑顔で、「本当にありがとう!」と投げキスで送り出すのだから、お見事としか言いようがない。




「フィフス・ハーモニー」のライブで驚いたのは、客席における女性率の高さ。ステージ上のメンバーと同世代、もしくはもっと若い女の子たちが、「カワイイ」「I love you」を連呼し、感極まって涙を浮かべながら懸命にメンバーの名前を叫んでいる。女性アーティストの公演では、なかなかお目に描かれる光景ではない。

また、今回のツアーでは写真・動画の撮影が禁止されているため、会場中のエネルギーすべてがステージにまっすぐ注がれる様子も圧巻だった。これにはメンバーも感心したようで、アリーは大阪公演終了後に、「携帯を使わず、私たちと一緒になってくれてありがとう!」とのツイートを行っている。



最後にはファンからお手製の日本国旗がメンバーへ手渡されるサプライズも。メッセージボードや、サイリウムを受け取りながら、「アリガトウゴザイマス、トーキョー!」「ダイスキ!」「アイシテルー!」ととびきりの笑顔を見せ、1時間半あまりの熱い公演を締めくくった。