Twitter
YouTube
Instagram
Facebook
注目トピックス
特集

ハリウッドで挑戦し続ける日本人俳優・尾崎英二郎インタビュー[その3]

2013年1月25日
ハリウッドで挑戦し続ける日本人俳優・尾崎英二郎インタビュー[その2]からの続き>>


Q. 普段、役作りの上ではどのようなことをされますか?

A.
役にもよりますが、例えば「HEROES/ヒーローズ」に出演した際は、ジョージ・タケイさん演じる役の若い頃を演じたので、同ドラマでジョージさんが出演したシーンはすべて見て研究しました。口調や、どこで息継ぎをするのかなどまで注意深く見ました。また、撮影前日には直接ご本人に会いに行き、いろんな質問をさせていただきました。

その他には映画「硫黄島からの手紙」に出演した際、戦争でどのように人間が追い詰められるのかを少しでも理解できるようにと、実際の戦争映像を見たり、関連書籍を読むなどしました。もともと、太平洋戦争時の特攻隊のパイロットや戦争捕虜などを演じる機会が多かったので、生き残りの方々に経験談を伺ったり、遺書などを沢山読んだりしてきた蓄積が大きかったと思います。


Q. 最近はオフの時間をどのように過ごされていますか?

A.
映画や海外ドラマを観ているか、相変わらず英語の勉強をしていることが多いです。あとは、本を読んでいることが結構多いですね。お風呂で湯船につかりながら読むのが好きなんです(笑)。小説よりはドキュメント、スポーツ選手の自伝などを読んでいます。

最近では、スティーブ・ジョブズの伝記本が面白かったですね。よいものを提供するんだという、彼のこだわりや徹底ぶりにはビックリしました。あとは野球選手の松井秀喜さんが書いた「不動心」という本も素晴らしかった。スポーツ選手と俳優は、どちらも個人戦ではありますが、スポーツではチームのためにも戦い、俳優は撮影全体のことも考えながらお客さんを喜ばせなければいけません。そういう点では 似ている点が多い気もしますね。


Q. ぜひ一緒に仕事をしてみたい監督はいますか?

A.
「ダークナイト」や「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督の作品に出てみたいですね。子供の頃から好きな、スティーブン・スピルバーグ監督も。それから、実現は難しいかもしれませんが「硫黄島からの手紙」でお世話になったクリント・イーストウッド監督と、もう一度仕事したいという夢はありますね。クリントは現場では本当に優しかったですよ。本番直前までジョークを言って緊張をほぐしてくれるんです。エキストラの人から写真撮影を頼まれれば快く応じてくれたり、とにかく物静かで心くばりのできる方です。


Q. 「ママと恋に落ちるまで」や「WEDDING BAND(原題)」などシットコムやコメディドラマに出演してみての感想を教えて下さい。
(※尾崎さんは2011年に人気海外ドラマ「ママと恋に落ちるまで」シーズン6第23話に忍者役として出演)

A.
「ママと恋に落ちるまで」では、わずか1シーンの撮影のために、まるまる2日間かけたんですよ。そういう時間のかけ方には、さすがに驚きましたね。これだけ撮った中から面白いショットばかりを集めて作るんだから、当然クオリティの高い作品が出来上がるはずだと感じました。


Q. 今後どのようなジャンルの作品に出演してみたいですか?

A.
コメディよりは、マジメでドラマチックな作品が好きなんです。それと最近では、母国日本でも放送される作品にやはり出演したいと強く思います。僕の知り合いや友達、ファンの方たちはほとんどが日本にいるわけですし、やっぱり日本のお客さんを喜ばせたいですからね。

また、せっかくアメリカの業界で活動しているので「アベンジャーズ」や「アイアンマン」のようなアメコミ原作の映画にも出演してみたいです。意外と原作のマンガの中に日本人のキャラクターが多くいるので、ぜひ日本人役として登場したいですね。


Q. ハリウッドで、自分の日本語のセリフがおかしかった場合などは修正したり意見を言ったりしますか?

A.
もちろん修正します。台本の段階でオカシな日本語だなと感じることは、実はよくあるんですよ。そういう時は、たとえオーディションの段階でもキチンと修正してから演じたいと意見するようにしています。せっかく日本人が演じるんだから、そこは戦わないといけないなと考えています。


ハリウッドで挑戦し続ける日本人俳優・尾崎英二郎インタビュー[その4]へ>>
 
関連ニュース
海外ニュース
国内ニュース
DVDニュース
特集記事
ランキング/まとめ