注目トピックス
ブライス・ダラス・ハワードが、「ジュラシック・ワールド」で生き延びる秘訣を伝授! 「とにかく走って、絶対に○○はしちゃダメ」 来日インタビュー
2018年7月3日
ブライス・ダラス・ハワード
Photo:Kazuhiko Okuno
Photo:Kazuhiko Okuno
この夏の注目作「ジュラシック・ワールド/炎の王国」が、いよいよ7月13日から公開される。前作に引き続き、クレア役を演じるブライス・ダラス・ハワード(37)が、TVGrooveのインタビューに応じてくれた。
ブライス・ダラス・ハワードの来日は、前作プロモーションのために訪れた3年ぶり、三度目。彼女が演じるクレアは、テーマパークの運営責任者から、今作では恐竜保護活動家に転身。火山の噴火により、再び絶滅の危機を迎えた恐竜たちを、オーウェン(クリス・プラット演)とともに救い出すべく奮闘することとなる。
インタビューの場に現れたブライスは、ニッコリ笑顔で「よろしくね」とご挨拶。気取らない様子で、時にはよく響く声で爆笑しつつ、リラックスした雰囲気で話をしてくれた。
――ご自身が演じられるクレアは、前作における「恐竜は商売道具」という立場から、今作では恐竜の保護活動家へ転身しました。今作までの空白期間に、何があったのでしょうか? また、オーウェンとは別れてしまい、ふたりの間に何があったのかが気になります。
ブライス: そうでしょうとも!(笑) もちろん気になるわよね。クリスとは、ふたりの間に何があったのか、本当によくよく話し合ったの。「ジュラシック・ワールド」のあと、おそらく多額の保険金を受け取ったわ。このときは付き合っていたけど、道が分かれて破局にいたったの。彼は受け取ったお金で、森の中で山小屋生活をスタートさせた。一方でクレアは恐竜保護活動を始めたの。それはパークを運営していた、彼ら(=恐竜)の創造者としての責任感からよ。
オーウェンとクレアにとってキーになっているのは、ふたりの再会シーンだと思う。お互い自分が相手を振ったと主張し合う場面ね(笑)。あれってつまり、まだ別れてないってことじゃないの?(笑)
なんだかんだと、まだ気持ちは通じあっているのよ。ただ意見は食い違ってしまったから、破局状態にあるのね。
――キャリアを通じ、他の役者が演じたキャラクターを引き継ぐ機会が何度かありましたね。今回は自分で演じたキャラクターを再び演じることになりましたが、前者と後者における差は?
ブライス: その通り、いい質問ね。他の誰かが演じたキャラクターを参考にするわけではなく、自分で生み出さなくちゃいけないわ。私にとってクレアを再び演じることは、挑戦だった。いい意味での挑戦よ。
クレアは前作から大きく変化した。嫌な感じの重役から、アクティビストになった。ほとんど別人みたいに変化した“同じ人間”をどう演じるのか。鍵になったのはオーウェンへの思いよ。彼女の中で、それはずっと変わらないものなの。
(原点である「ジュラシック・パーク」にてローラ・ダーンが演じたエリー・サトラー博士を参考にしたところはありますか?)
ブライス: ふたりの共通点って、女性ってところだけじゃない?(笑)
クレアは科学者じゃないし、彼女はパークを運営する役員、一作目でいえば、弁護士(ドナルド・ジェナーロ、マーティン・フェレロ演)の方が近いと思う。だって最初に彼女を観たとき、「こいつは悪役で、恐竜に食われるな」って思ったでしょ?(笑)
でも物語を通じて彼女は人々を危機から救い、大きく変化した。今回の物語では別人よ。三部作の第二章にして、ようやく本当のクレアが現れたの。
――前作に比べ、「炎の王国」にはあくどいキャラクターが数多く登場します。そのことで鑑賞後に考えさせられることも多くありました。あなたが作品を通じて伝えたいメッセージはどんなものですか?
ブライス: マイケル・クライトンによる原作小説「ジュラシック・パーク」は、警鐘を鳴らす訓話だった。「ジュラシック・ワールド」にしても「ジュラシック・ワールド/炎の王国」にしても、彼の警告が実現してしまったという内容なの。自分たちは不可能な選択を迫られている状態にある。みんなが敗者、どっちを選んでもどうにもならないlose-loseの関係に陥ってしまったのね。
物語の中のキャラクターたちは、テクノロジーのもたらした結果と向き合わなくちゃいけない。それはつまり、何度も繰り返されたように、イノベーションは欲望ではなく、人間性に基づくべきで、より大きな未来を描いた上で進歩しなくてはということよ。それは私たちの世界にも根差した問題だと思う。私たちの世界も、ものすごい速さで進歩しているんだから。
私自身の意見としては、遺伝子操作のような技術も喜んで受け入れるわ。ただ、「なぜ」「どうして」と常に問いかけ続けなくちゃ。目的をハッキリさせて、人間性を大切にする必要があるでしょうね。技術の進歩には賛成だけど、同時にモラルや人間性を大切にしなくちゃ。賢明でいなくてはね。
――J・A・バヨナ監督は、撮影に音楽を使うそうですね。実際のエピソードは?
ブライス: 監督は自分の携帯電話に音楽を入れていて、それをサウンドシステムにつないで撮影の助けにするのよ。リハーサルのときは、そのシーンの雰囲気やトーンをつかむ参考になるわ。台詞のない場面では音を収録しないから、感情を表現するのに音楽が一役かうの。そのシーンの個性が音楽を通じて明確になる。
恐竜の鳴き声や足跡をかけるときもあるのよ。予想できないタイミングでかけられて、つい飛び上がっちゃったことも。その場面が映画に使われることもあったわ。もちろん、ジョン・ウィリアムズのテーマ曲を使うこともあったわね。
――あるシーンで、シャツの袖が長袖からタンクトップになっていませんでしたか?
ブライス: ミスに気がついたわね?(笑) 本当なら私が着ていたのは長袖のTシャツだったの、その上にシャツを羽織っていたわ。ただハワイでの撮影時に、暑すぎないように(インナーの)袖をカットしたのよ。
ところが丘から駆け降りてくるシーンで、シャツがぺらっとめくれたときに、インナーTシャツに袖がないのが見えちゃったの! 撮影時に、これ直さなきゃねって言ったのよ。なのに予算を恐竜に注ぎ込んで放置したの! あのシーンは私もすごく気になるし、観るたび「あーっ!」ってイラつくの(笑)
――シャツはともあれ、足元も前回から変化しましたね。前作ではヒールでジャングルを駆け回っていましたが、今回はブーツに。この変化は象徴的にも思えますが、ご自身の意見はどれほど反映されているのでしょうか?
ブライス: 自分の衣装に関することについては、100パーセント決定権をもらっていた。前作からずっとね。あなたの意見は正しいわ。靴はクレアにとってメタファーでもあるの。彼女は今回、ようやくバランスがとれるようになって、人間味を取り戻し、文字通り“地に足のついた”人物になったのね。今作で履いていたトラッキングシューズは、まさしく彼女の身に起きたことの象徴よ。
――たとえハイヒールでジャングルを駆け回る羽目になっても、生き残れる秘訣は?
ブライス: どうやってこんな危機的状況で生き残るか? とにかく走って!(笑) 絶対によ。もしハイヒールをはいていたら、爪先に重心を入れなさい。そうしないとヒールが泥に埋まって、にっちもさっちもいかなくなって命を落とすわ。
(インタビュー、終わり)
■公開情報:
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
7月13日(金)全国超拡大ロードショー!
ハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-レックスが死闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク<ジュラシック・ワールド>を有する島、イスラ・ヌブラル島では<火山の大噴火>の予兆がとらえられていた。迫り来る危機的状況の中、人類は恐竜たちの生死を自然に委ねるか、自らの命を懸け救い出すかの究極の選択を迫られていた――。
そんな中、恐竜行動学のエキスパート、オーウェン(クリス・プラット)はテーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と共に、恐竜を救い出すべく行動を起こす事を決意、島に向かったその矢先、火山は大噴火を起こし、生き残りをかけた究極のアドベンチャーが幕を開ける!
■製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ
■製作: フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ
■キャラクター原案: マイケル・クライトン
■脚本: デレク・コノリー、コリン・トレボロウ
■監督: J・A・バヨナ
■キャスト: クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レヴィン、
ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム
■公式サイト: http://www.jurassicworld.jp/ コピーライト: © Universal Pictures
ブライス・ダラス・ハワードの来日は、前作プロモーションのために訪れた3年ぶり、三度目。彼女が演じるクレアは、テーマパークの運営責任者から、今作では恐竜保護活動家に転身。火山の噴火により、再び絶滅の危機を迎えた恐竜たちを、オーウェン(クリス・プラット演)とともに救い出すべく奮闘することとなる。
インタビューの場に現れたブライスは、ニッコリ笑顔で「よろしくね」とご挨拶。気取らない様子で、時にはよく響く声で爆笑しつつ、リラックスした雰囲気で話をしてくれた。
――ご自身が演じられるクレアは、前作における「恐竜は商売道具」という立場から、今作では恐竜の保護活動家へ転身しました。今作までの空白期間に、何があったのでしょうか? また、オーウェンとは別れてしまい、ふたりの間に何があったのかが気になります。
ブライス: そうでしょうとも!(笑) もちろん気になるわよね。クリスとは、ふたりの間に何があったのか、本当によくよく話し合ったの。「ジュラシック・ワールド」のあと、おそらく多額の保険金を受け取ったわ。このときは付き合っていたけど、道が分かれて破局にいたったの。彼は受け取ったお金で、森の中で山小屋生活をスタートさせた。一方でクレアは恐竜保護活動を始めたの。それはパークを運営していた、彼ら(=恐竜)の創造者としての責任感からよ。
オーウェンとクレアにとってキーになっているのは、ふたりの再会シーンだと思う。お互い自分が相手を振ったと主張し合う場面ね(笑)。あれってつまり、まだ別れてないってことじゃないの?(笑)
なんだかんだと、まだ気持ちは通じあっているのよ。ただ意見は食い違ってしまったから、破局状態にあるのね。
クリス・プラット演じるオーウェンとの関係にも注目
© Universal Pictures
© Universal Pictures
――キャリアを通じ、他の役者が演じたキャラクターを引き継ぐ機会が何度かありましたね。今回は自分で演じたキャラクターを再び演じることになりましたが、前者と後者における差は?
ブライス: その通り、いい質問ね。他の誰かが演じたキャラクターを参考にするわけではなく、自分で生み出さなくちゃいけないわ。私にとってクレアを再び演じることは、挑戦だった。いい意味での挑戦よ。
クレアは前作から大きく変化した。嫌な感じの重役から、アクティビストになった。ほとんど別人みたいに変化した“同じ人間”をどう演じるのか。鍵になったのはオーウェンへの思いよ。彼女の中で、それはずっと変わらないものなの。
ブライス・ダラス・ハワード演じる、クレア・ディアリング
Jaimie Trueblood
Jaimie Trueblood
(原点である「ジュラシック・パーク」にてローラ・ダーンが演じたエリー・サトラー博士を参考にしたところはありますか?)
ブライス: ふたりの共通点って、女性ってところだけじゃない?(笑)
クレアは科学者じゃないし、彼女はパークを運営する役員、一作目でいえば、弁護士(ドナルド・ジェナーロ、マーティン・フェレロ演)の方が近いと思う。だって最初に彼女を観たとき、「こいつは悪役で、恐竜に食われるな」って思ったでしょ?(笑)
でも物語を通じて彼女は人々を危機から救い、大きく変化した。今回の物語では別人よ。三部作の第二章にして、ようやく本当のクレアが現れたの。
――前作に比べ、「炎の王国」にはあくどいキャラクターが数多く登場します。そのことで鑑賞後に考えさせられることも多くありました。あなたが作品を通じて伝えたいメッセージはどんなものですか?
ブライス: マイケル・クライトンによる原作小説「ジュラシック・パーク」は、警鐘を鳴らす訓話だった。「ジュラシック・ワールド」にしても「ジュラシック・ワールド/炎の王国」にしても、彼の警告が実現してしまったという内容なの。自分たちは不可能な選択を迫られている状態にある。みんなが敗者、どっちを選んでもどうにもならないlose-loseの関係に陥ってしまったのね。
物語の中のキャラクターたちは、テクノロジーのもたらした結果と向き合わなくちゃいけない。それはつまり、何度も繰り返されたように、イノベーションは欲望ではなく、人間性に基づくべきで、より大きな未来を描いた上で進歩しなくてはということよ。それは私たちの世界にも根差した問題だと思う。私たちの世界も、ものすごい速さで進歩しているんだから。
この少女の正体は?
Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. and Legendary Pictures Productions, LLC.
Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. and Legendary Pictures Productions, LLC.
私自身の意見としては、遺伝子操作のような技術も喜んで受け入れるわ。ただ、「なぜ」「どうして」と常に問いかけ続けなくちゃ。目的をハッキリさせて、人間性を大切にする必要があるでしょうね。技術の進歩には賛成だけど、同時にモラルや人間性を大切にしなくちゃ。賢明でいなくてはね。
――J・A・バヨナ監督は、撮影に音楽を使うそうですね。実際のエピソードは?
ブライス: 監督は自分の携帯電話に音楽を入れていて、それをサウンドシステムにつないで撮影の助けにするのよ。リハーサルのときは、そのシーンの雰囲気やトーンをつかむ参考になるわ。台詞のない場面では音を収録しないから、感情を表現するのに音楽が一役かうの。そのシーンの個性が音楽を通じて明確になる。
恐竜の鳴き声や足跡をかけるときもあるのよ。予想できないタイミングでかけられて、つい飛び上がっちゃったことも。その場面が映画に使われることもあったわ。もちろん、ジョン・ウィリアムズのテーマ曲を使うこともあったわね。
――あるシーンで、シャツの袖が長袖からタンクトップになっていませんでしたか?
ブライス: ミスに気がついたわね?(笑) 本当なら私が着ていたのは長袖のTシャツだったの、その上にシャツを羽織っていたわ。ただハワイでの撮影時に、暑すぎないように(インナーの)袖をカットしたのよ。
このときは確かに長袖
Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. and Legendary Pictures Productions, LLC.
Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. and Legendary Pictures Productions, LLC.
ところが丘から駆け降りてくるシーンで、シャツがぺらっとめくれたときに、インナーTシャツに袖がないのが見えちゃったの! 撮影時に、これ直さなきゃねって言ったのよ。なのに予算を恐竜に注ぎ込んで放置したの! あのシーンは私もすごく気になるし、観るたび「あーっ!」ってイラつくの(笑)
――シャツはともあれ、足元も前回から変化しましたね。前作ではヒールでジャングルを駆け回っていましたが、今回はブーツに。この変化は象徴的にも思えますが、ご自身の意見はどれほど反映されているのでしょうか?
ブライス: 自分の衣装に関することについては、100パーセント決定権をもらっていた。前作からずっとね。あなたの意見は正しいわ。靴はクレアにとってメタファーでもあるの。彼女は今回、ようやくバランスがとれるようになって、人間味を取り戻し、文字通り“地に足のついた”人物になったのね。今作で履いていたトラッキングシューズは、まさしく彼女の身に起きたことの象徴よ。
――たとえハイヒールでジャングルを駆け回る羽目になっても、生き残れる秘訣は?
ブライス: どうやってこんな危機的状況で生き残るか? とにかく走って!(笑) 絶対によ。もしハイヒールをはいていたら、爪先に重心を入れなさい。そうしないとヒールが泥に埋まって、にっちもさっちもいかなくなって命を落とすわ。
(インタビュー、終わり)
Photo:Kazuhiko Okuno
■公開情報:
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
7月13日(金)全国超拡大ロードショー!
ハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-レックスが死闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク<ジュラシック・ワールド>を有する島、イスラ・ヌブラル島では<火山の大噴火>の予兆がとらえられていた。迫り来る危機的状況の中、人類は恐竜たちの生死を自然に委ねるか、自らの命を懸け救い出すかの究極の選択を迫られていた――。
そんな中、恐竜行動学のエキスパート、オーウェン(クリス・プラット)はテーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と共に、恐竜を救い出すべく行動を起こす事を決意、島に向かったその矢先、火山は大噴火を起こし、生き残りをかけた究極のアドベンチャーが幕を開ける!
■製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ
■製作: フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ
■キャラクター原案: マイケル・クライトン
■脚本: デレク・コノリー、コリン・トレボロウ
■監督: J・A・バヨナ
■キャスト: クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レヴィン、
ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム
■公式サイト: http://www.jurassicworld.jp/ コピーライト: © Universal Pictures
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