故マック・ミラー、グラミー賞に初ノミネート 喜ぶファンもいる一方で、「亡くなったことで評価された」と複雑な見方も

12月7日、第61回グラミー賞のノミネートリストが発表。今年9月に死去したマック・ミラーが、初めてノミネートされた。

マック・ミラーが今年にリリースした遺作「Swimming」が、最優秀ラップアルバム部門へノミネートされた。自身初となるグラミー獲得を、カーディ・B(「Invasion of Privacy」)、ニプシー・ハッスル (「Victory Lap」)、プッシャ・T(「Daytona」)、トラヴィス・スコット(「Astroworld」)らと争うことになる。

急死の前月、今年8月3日にリリースされた「Swimming」は、Billboardチャートにて最高3位を記録。マック・ミラーの死が報じられると、再びトップ10に返り咲くヒット作となった。批評家からも高評価を得ており、Rolling Stone誌は「共感できる人柄を示し、存在感を示した」と表した。

マック・ミラーの母親は、ノミネートの一報を受け、天使、ハート、祈りの絵文字を自身のSNSに投稿。息子の功績を喜んでいる。

ファンも同じくグラミー賞初ノミネートを祝っており、ツイッター上には「彼が存在を認識されたことを忘れないでいよう」「これまでの作品と同じように、彼は新しいアルバムに心と魂をつぎ込んだ」といった投稿が見られる。

一方で「彼自身がこの偉業を喜べないことが残念」「あなたがいなくて寂しい」といった、彼の死を悲しむ声もいまだにやまない。さらに彼が命を絶ったことで、音楽家として評価されたと見る向きもあり、死去してからのノミネートを複雑に思うファンも存在する。