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ハリウッドを拠点に活動するテレビ評論家・三村めぐみさんインタビュー [その1] 「アメリカは自分で自分の道を切り開ける国」
2014年1月30日
三村めぐみさん
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ハリウッドを拠点に活動するテレビ評論家、三村めぐみさんが来日。Television Critics Association (TCA)会員として年2回開催される新番組内覧会に参加する唯一の日本人である彼女に、テレビ評論家になったきっかけやハリウッドで活躍するための心得、最近のテレビ業界などについて語ってもらった。
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Q. 三村さんはどんな仕事をされているのですか?
A.
テレビ評論家をしています。アメリカで放送されるテレビ番組のパイロット(第一話)を見て、年2回行われるTV評論家のプレスツアーに参加。新番組内覧会で制作者や俳優を取材し、番組を視聴者にオススメする仕事です。
Q. テレビ評論家になったきっかけを教えてください
A.
幼いころからとにかくテレビが好きで、「三度の食事よりテレビ」というほどでした。2000年当時、LAで出回っていた12紙ほどの紙媒体に映画評論は載っているのに、最もアクセスし易いテレビについては誰も評論していないのは?と疑問に思ったのがきっかけです。
とは言え、この業界で初めて関わったのは、ドリームワークスの太平洋戦争にまつわるドキュメンタリーで、テクニカルアドバイザーを務めました。二本目は、映画「SAYURI」の仕事でした。日本のことがわからないキャストに、畳の間での座り方、ふすまの開け方、お茶の注ぎ方などを教える文化コンサルタントとして働きましたが、アドバイスを聞き入れてくれないこともありましたね。貴重な体験でした。
その後も、映画「硫黄島からの手紙」で美術部のリサーチをしたり、ドラマ「プッシング・デイジー 恋するパイメーカー」で日本語のコーチなども務めました。
そこで映画の世界がどんなものかを知り、テレビ業界との違いを学びました。映画の脚本家はあまり発言力がなく、脚本が切り刻まれて元の脚本からかけ離れた作品ができあがることは日常茶飯事です。テレビでは、放送作家が一番大切にされています。映画は“監督の映像の媒体”ですが、テレビは“放送作家の言葉の媒体”。私は言葉を大切にするテレビ業界が断然いいなと思います。
Q. どんな学生生活を送られましたか?
A.
テレビで見たアメリカを体験したくて、留学したいと宣言したところ、「奨学金をもらって留学して頂戴」と親に言われました。英語の試験のみの奨学制度があったので、英語一筋に勉強しました。高校2年生で1年間、アメリカのオクラホマ州に留学しました。
小さいころから「自分の好きなことで生計は立てられない」と叩き込まれてきましたが、留学して「道がなかったら自分で切り開く」というアメリカの開拓精神を学んで帰ってきたような気がします。
Q. 外国人としてハリウッドで働くにあたり苦労したことを教えてください
A.
ハリウッドで働きたいという相談をよく受けますが、よく「ネイティヴと同じ英語力を持ってることを前提に、『これだけは誰にも負けない!』というプラスアルファがないと、絶対に勝てないよ」と言います。
誰にも負けないものを前面に押し出してアピールすること。日本で生まれ育ったことを強みに、日本がらみの作品で仕事をしたり、自分の持っているものを活かせるポジションを見つけることが大切です。
また、アメリカでは「私はこんなことができる」「これは誰にも負けない」と、声を大にして言う必要があります。日本ではひそかに努力していれば誰かが気づいてくれるだろう、という謙遜がありますが、アメリカでは黙っていては、誰も気づいてくれません。
ただ初めは、自分自身をアピールしたり「誰にも負けない!」と言い切ることは難しかったですね。そこら辺は、演技力が必要でした(笑)。
Q. 実際にハリウッドで活躍するには何が大切ですか?
A.
まずは自分にレッテルを貼ることから始めました。テレビ評論家になりたいのなら、「私はテレビ評論家」と言ったもん勝ちです。そして「テレビ評論家です」と名乗ると、不思議なことに道が開けてくるんです。「テレビ評論家です」と宣言するためには何が必要かを、“逆算”することから始めました。業界の大先輩を探すのが一番早いと思います。私も、業界の先輩に、どういう経緯でその仕事に就いたのか、どう資格が必要かなどを教えてもらいました。
映画の仕事を手にしたときは、今どういう映画が制作されつつあるのかを調べ、日本絡みのものにはとにかく履歴書を送りました。常に、アンテナを張っていることですね。
ハリウッドは冷たくて怖いところと聞いていましたが「なにもわからないので教えて下さい」と言うと、みんな優しく教えてくれました。「こんなこと言ったら馬鹿にされる」と思いがちですが、「わからない」と正直にいうと、丁寧にやさしく教えてくれますよ。アメリカは自分で自分の道を切り開ける国だと思います。
インタビュー後半はコチラ↓↓
インタビュー [その2] 「注目の俳優はトム・マイソン」
ハリウッドを拠点に活動するテレビ評論家、三村めぐみさんが来日。Television Critics Association (TCA)会員として年2回開催される新番組内覧会に参加する唯一の日本人である彼女に、テレビ評論家になったきっかけやハリウッドで活躍するための心得、最近のテレビ業界などについて語ってもらった。
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Q. 三村さんはどんな仕事をされているのですか?
A.
テレビ評論家をしています。アメリカで放送されるテレビ番組のパイロット(第一話)を見て、年2回行われるTV評論家のプレスツアーに参加。新番組内覧会で制作者や俳優を取材し、番組を視聴者にオススメする仕事です。
Q. テレビ評論家になったきっかけを教えてください
A.
幼いころからとにかくテレビが好きで、「三度の食事よりテレビ」というほどでした。2000年当時、LAで出回っていた12紙ほどの紙媒体に映画評論は載っているのに、最もアクセスし易いテレビについては誰も評論していないのは?と疑問に思ったのがきっかけです。
とは言え、この業界で初めて関わったのは、ドリームワークスの太平洋戦争にまつわるドキュメンタリーで、テクニカルアドバイザーを務めました。二本目は、映画「SAYURI」の仕事でした。日本のことがわからないキャストに、畳の間での座り方、ふすまの開け方、お茶の注ぎ方などを教える文化コンサルタントとして働きましたが、アドバイスを聞き入れてくれないこともありましたね。貴重な体験でした。
その後も、映画「硫黄島からの手紙」で美術部のリサーチをしたり、ドラマ「プッシング・デイジー 恋するパイメーカー」で日本語のコーチなども務めました。
そこで映画の世界がどんなものかを知り、テレビ業界との違いを学びました。映画の脚本家はあまり発言力がなく、脚本が切り刻まれて元の脚本からかけ離れた作品ができあがることは日常茶飯事です。テレビでは、放送作家が一番大切にされています。映画は“監督の映像の媒体”ですが、テレビは“放送作家の言葉の媒体”。私は言葉を大切にするテレビ業界が断然いいなと思います。
Q. どんな学生生活を送られましたか?
A.
テレビで見たアメリカを体験したくて、留学したいと宣言したところ、「奨学金をもらって留学して頂戴」と親に言われました。英語の試験のみの奨学制度があったので、英語一筋に勉強しました。高校2年生で1年間、アメリカのオクラホマ州に留学しました。
小さいころから「自分の好きなことで生計は立てられない」と叩き込まれてきましたが、留学して「道がなかったら自分で切り開く」というアメリカの開拓精神を学んで帰ってきたような気がします。
Q. 外国人としてハリウッドで働くにあたり苦労したことを教えてください
A.
ハリウッドで働きたいという相談をよく受けますが、よく「ネイティヴと同じ英語力を持ってることを前提に、『これだけは誰にも負けない!』というプラスアルファがないと、絶対に勝てないよ」と言います。
誰にも負けないものを前面に押し出してアピールすること。日本で生まれ育ったことを強みに、日本がらみの作品で仕事をしたり、自分の持っているものを活かせるポジションを見つけることが大切です。
また、アメリカでは「私はこんなことができる」「これは誰にも負けない」と、声を大にして言う必要があります。日本ではひそかに努力していれば誰かが気づいてくれるだろう、という謙遜がありますが、アメリカでは黙っていては、誰も気づいてくれません。
ただ初めは、自分自身をアピールしたり「誰にも負けない!」と言い切ることは難しかったですね。そこら辺は、演技力が必要でした(笑)。
Q. 実際にハリウッドで活躍するには何が大切ですか?
A.
まずは自分にレッテルを貼ることから始めました。テレビ評論家になりたいのなら、「私はテレビ評論家」と言ったもん勝ちです。そして「テレビ評論家です」と名乗ると、不思議なことに道が開けてくるんです。「テレビ評論家です」と宣言するためには何が必要かを、“逆算”することから始めました。業界の大先輩を探すのが一番早いと思います。私も、業界の先輩に、どういう経緯でその仕事に就いたのか、どう資格が必要かなどを教えてもらいました。
映画の仕事を手にしたときは、今どういう映画が制作されつつあるのかを調べ、日本絡みのものにはとにかく履歴書を送りました。常に、アンテナを張っていることですね。
ハリウッドは冷たくて怖いところと聞いていましたが「なにもわからないので教えて下さい」と言うと、みんな優しく教えてくれました。「こんなこと言ったら馬鹿にされる」と思いがちですが、「わからない」と正直にいうと、丁寧にやさしく教えてくれますよ。アメリカは自分で自分の道を切り開ける国だと思います。
インタビュー後半はコチラ↓↓
インタビュー [その2] 「注目の俳優はトム・マイソン」
三村めぐみさん これまでの経験など貴重なお話を語ってくれました
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