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ハリウッドを拠点に活動するテレビ評論家・三村めぐみさんインタビュー [その2] 「注目の俳優はトム・マイソン」
2014年2月3日
テレビ評論家・三村めぐみさん
インタビュー前半はコチラ↓↓
インタビュー [その1] 「アメリカは自分で自分の道を切り開ける国」
Q. 最近オススメのドラマを教えてください
A.
「グッドワイフ」は、発想がとても面白い。政界、法界、政治家家族と、3ジャンルのドラマが重ねられていますが、よくあれだけ複雑で質のいいものを毎回書けるなと感心します。それに、ジュリアナ・マルグリーズ演じる検事の妻が、はじめは夫の陰に潜んでいた良妻賢母だったのに、夫と対等に戦える敏腕弁護士に成長してきました。その過程の描き方がとても上手で、「女の自立ってこうなんだよ!」と一歩一歩に共感します。
最近のものだと「スキャンダル 託された秘密」がとても面白いです。毎回、展開が予想できず、ハラハラしてみています。それから「Sleepy Hollow」はホラー、アクション、SFと私が好きではないジャンルの集大成(笑)なのですが、主演俳優のトム・マイソンがとてもいいのと、250年前の英国人将校が現代にきて、黒人女性に「いつ奴隷から解放されたの?」と聞いてしまったりするユーモアも織り交ぜられているところが面白いです。
それから「ARROW/アロー」も好きですね。漫画をベースにしたドラマは非現実的なものが多くて苦手ですが、私の大好きな放送作家グレッグ・バーランティが携わっているのというのもあり、見てみました。スティーヴン・アメルが主役に決まった時点で既に成功が約束されたのでは…と思うくらい、アメルが好演してますね。ストーリーも現実的に描かれています。
Q. 今後注目の俳優を教えてください
A.
「Sleepy Hollow」のトム・マイソンですね。「Sleepy Hollow」は苦手なジャンルでしたが、彼の笑顔を見たとき、「これは見なくては!」と思いました(笑)
Q. テレビ業界の最近の変化や近況などを教えてください
A.
視聴者それぞれの見方が違うので、どこで視聴率を測るのかが煩雑になってきています。配信形態が増えれば増えるほど、特に地上波はスポンサーにどうアピールするのか…。一見、視聴率が落ちているように見えるので、まだまだ影響力があると示さなくてはなりません。
地上波はスポンサーに時間を切り売りしている訳ですから、正確な視聴率の割り出しに力を入れています。最近では、前夜プライムタイムの視聴率だけでなく、DVR録画でも7日以内に再生して見たものなら視聴率として認められるようになってきました。そうすると、地上波は視聴者2000万人の番組も出てきます。
CBSは、高視聴率の長寿番組を何本も持っているため、他局だとヒットになる新作も、長寿番組と比べられてしまいます。クリアーするハードルが高いと言うことです。「グッドワイフ」が始まった翌年、CBSが打ち切るのではないかと心配する評論家が大勢いましたが、視聴率を細かく分析したら50代以上の裕福層がコア・ファンと判明。リサーチ部門が「ドル箱作品」の太鼓判を押して、高級ブランドのスポンサーがつくようになり、シーズン5まで続いてきました。
Q. 最後に、海外で活躍したい方へメッセージをお願いします
A.
まず、現地の人以上に英語を使いこなすことが第一条件です。そんなこと無理と思われるかもしれませんが、外国人のほうが文法をしっかり勉強しているので、きちっとした文章を書けたりしますね。自分の言いたいことを正確に伝える力は絶対に必要です。
それから、打ち合わせ中に、わからないことがあったら「どういう意味ですか?」とその場で聞くこと。わかったふりをして話が進むと、後になって聞けなくなってしまいます。そうすると自分だけがどんどん孤立していってしまいます。溶け込むには、「わからないから教えて」という謙虚さも大切です。もっとも、自分が飛び込もうとしている業界の常識は持っていることが前提ですよ。(笑)
インタビュー [その1] 「アメリカは自分で自分の道を切り開ける国」
Q. 最近オススメのドラマを教えてください
A.
「グッドワイフ」は、発想がとても面白い。政界、法界、政治家家族と、3ジャンルのドラマが重ねられていますが、よくあれだけ複雑で質のいいものを毎回書けるなと感心します。それに、ジュリアナ・マルグリーズ演じる検事の妻が、はじめは夫の陰に潜んでいた良妻賢母だったのに、夫と対等に戦える敏腕弁護士に成長してきました。その過程の描き方がとても上手で、「女の自立ってこうなんだよ!」と一歩一歩に共感します。
最近のものだと「スキャンダル 託された秘密」がとても面白いです。毎回、展開が予想できず、ハラハラしてみています。それから「Sleepy Hollow」はホラー、アクション、SFと私が好きではないジャンルの集大成(笑)なのですが、主演俳優のトム・マイソンがとてもいいのと、250年前の英国人将校が現代にきて、黒人女性に「いつ奴隷から解放されたの?」と聞いてしまったりするユーモアも織り交ぜられているところが面白いです。
それから「ARROW/アロー」も好きですね。漫画をベースにしたドラマは非現実的なものが多くて苦手ですが、私の大好きな放送作家グレッグ・バーランティが携わっているのというのもあり、見てみました。スティーヴン・アメルが主役に決まった時点で既に成功が約束されたのでは…と思うくらい、アメルが好演してますね。ストーリーも現実的に描かれています。
Q. 今後注目の俳優を教えてください
A.
「Sleepy Hollow」のトム・マイソンですね。「Sleepy Hollow」は苦手なジャンルでしたが、彼の笑顔を見たとき、「これは見なくては!」と思いました(笑)
Q. テレビ業界の最近の変化や近況などを教えてください
A.
視聴者それぞれの見方が違うので、どこで視聴率を測るのかが煩雑になってきています。配信形態が増えれば増えるほど、特に地上波はスポンサーにどうアピールするのか…。一見、視聴率が落ちているように見えるので、まだまだ影響力があると示さなくてはなりません。
地上波はスポンサーに時間を切り売りしている訳ですから、正確な視聴率の割り出しに力を入れています。最近では、前夜プライムタイムの視聴率だけでなく、DVR録画でも7日以内に再生して見たものなら視聴率として認められるようになってきました。そうすると、地上波は視聴者2000万人の番組も出てきます。
CBSは、高視聴率の長寿番組を何本も持っているため、他局だとヒットになる新作も、長寿番組と比べられてしまいます。クリアーするハードルが高いと言うことです。「グッドワイフ」が始まった翌年、CBSが打ち切るのではないかと心配する評論家が大勢いましたが、視聴率を細かく分析したら50代以上の裕福層がコア・ファンと判明。リサーチ部門が「ドル箱作品」の太鼓判を押して、高級ブランドのスポンサーがつくようになり、シーズン5まで続いてきました。
Q. 最後に、海外で活躍したい方へメッセージをお願いします
A.
まず、現地の人以上に英語を使いこなすことが第一条件です。そんなこと無理と思われるかもしれませんが、外国人のほうが文法をしっかり勉強しているので、きちっとした文章を書けたりしますね。自分の言いたいことを正確に伝える力は絶対に必要です。
それから、打ち合わせ中に、わからないことがあったら「どういう意味ですか?」とその場で聞くこと。わかったふりをして話が進むと、後になって聞けなくなってしまいます。そうすると自分だけがどんどん孤立していってしまいます。溶け込むには、「わからないから教えて」という謙虚さも大切です。もっとも、自分が飛び込もうとしている業界の常識は持っていることが前提ですよ。(笑)
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